完全に自費でXikestorさんの10GBE×8ポートスイッチングハブSKS7300-4X4T(注、記事内で4X4Tと呼称する場合も。)購入したので紹介していきます。
今回のレビューでは
- なぜ10GBE×8ポートハブが必要になったか?
- なぜ10GBE×8ポートハブの中からXikestorのSKS7300-4X4Tを選んだのか?
- 実際の使用感、特にファンは静かなのか?そそして速度はどうか?ちゃんと10GBEの上限に近い速度が出ているのか?
- それらを踏まえたメリデメその他をまとめる
形のレビューですね。前半は自己満で書いているので読み飛ばしていただいて結構です。
なぜ10GBE×8ポートハブが必要になったか?
筆者はミニPCやNASを主力とするガジェットブロガー
- ミニPCやNASのレビューを主力とするガジェットブロガーが筆者です。
- 複数のミニPCやMac、ゲーミングノートやNASサーバーとデータをやり取りする際に有線ネットワークがとても役に立ちます。
有線で接続することで安定性とランダム速度を確保できる
- 筆者の部屋にはWifi7対応のエレコム製ルーターもあるのですが、Wifi7対応でも最速2.1Gbpsとなります。しかし2.5GBEのスイッチングハブなら2.5Gbpsを実現可能です。
- また、無線でのデータのやり取りはランダム速度が大幅に低下します。アプリの入ったフォルダや大量の画像が入ったフォルダなどを転送する際に有線と無線では如実に速度差が出る場合があります。
- そうした場合に、有線を使うことで速度の高速化を見込めます。
10GBEで10Gも5Gも接続可能に!
- これまでは2.5GBEが基本で、10GBE二対応しているのはNASぐらいでした。ただ、最近TB3 To 10GBEアダプタを購入したり、アリエクで謎のとても低廉な10GBEアダプタを購入したりして、既存機器を10GBEに容易に対応させられるようになりました。
- また、最近Minisforum様から提供を頂いたAtomman X7 Tiは5GBE RJ45を搭載しています。
しかし所持しているスイッチは10GBEが2つだけ
- 筆者が所持しているスイッチは10GBEが2つしかありません。
- APで10GBEが複数付いてるのを選べばいいじゃない!と思われるかもしれませんが、日本で発売されている製品だと高価な製品かTP-Linkのものしかなさそうなんですよね。(TP-Linkは速度が出るらしいですし個人的に興味あるのですが、レビューして売れるかどうかはまた別問題なので)
- そこで、スイッチングハブを新調することになりました。
- 今後の拡張性を考慮して、8ポートのものを選ぶことに。
なぜ10GBE×8ポートハブからSKS7300-4X4Tを選んだか?
第1条件 できるだけ安いこと
- 当然できるだけ値段が安いに越したことはないです。
- ブログの収益が激減し、Youtube登録者数もまだ93人しかいない状態では、お金を使うことを全力躊躇します。
第2条件 静音ラックを使わずとも十分に静かである、あるいは静かだと思われること
- 程々に静かであることは静音ラックを用意しにくい一般人にとっては必須な条件の一つです。
- もちろんファン代わりの空気清浄機やミニPCが駆動しまくっているので、完全に静音である必要性はないですが、ほどほどに静音である必要があります。
また、必須ではないがSFP+とRJ45両方積んでほしい。
- 大半の10GBE機器はRJ45ですが、場合によってはSFP+のものもあります、MS-01のように
- また、今後SFP+の製品がバンバン出てくる可能性もあるので、できればSFP+も搭載してほしいです。
- 一応SFP+もRJ45もモジュールを使えば変換できますが、発熱が発生するので冷却しないといけない場合もあります。
これらを基準にメルカリやAmazonやヤフオクを見漁った結果、以下の3つに絞られました。
SX2A08F | DS1008X | 4X4T | |
メーカー | ELECOM | TP-Link | Xikestor |
静音性の評判 | とても良い | 不明 | 静音らしい |
価格 | 4万円 | 3.5万円 | 3万円 |
RJ45 | 8ポート | 8ポート | 4ポート |
SFP+ | なし | なし | 4ポート |
マネージド? | マネージド | アンマネージド | マネージド |
電源内蔵? | 電源内蔵 | 電源内蔵 | 電源非内蔵 |
発売年 | 2020年 | 2024年 | 2024年 |
個人的な信頼感 | ◎ | ○ | △ |
候補① 安牌だが4万円程度のエレコム製
- 一番安牌と思われるのはELECOMの# EHB-SX2A08Fですね。圧倒的安牌です。
- 静音性も高いという口コミですし、なにより日本企業が出しているので、信頼感ありますね。
- ただ、発売年が2020年らしく、また値段も新品で4.5万程度と次の2機種に比べて高価な印象です。
候補② とても低廉だが口コミが少ないTPLink製のDS1008X
- DS10008Xは3.7万円ぐらい?の最近発売開始されたばかりのスイッチングハブです。
- 最近発売されたばかりで口コミを調べても静音性がよくわかりませんでした。
候補③ 懸念点はあるが最終的にチョイスしたSKS7300-4X4T
- 最終的にこれに決まったのがSKS7300-4X4Tです。
- 価格もアリエクでセール時に3万円程度と随分な割安です。
- また、ツイッター上でそこそこ静音という口コミもありましたし、これを選ぶことになりました。
- 懸念点としては、過去にAmazonで購入したXikestorの12ポートハブの速度が全然遅かったことです。
- 設定が悪かったのか、不良品なのか、そういう製品なのかはわかりませんが、全然速度が出てくれませんでした。
- ただ、Twitter上の口コミやレビュー記事ではそのような口コミはほぼなかったので、おそらく筆者の運が悪かっただけだと思います。
- ということで、購入することになりました。
実際の使用感
配送について
アリエクで購入して追跡番号はLPーSGでした。輸出通関終了後も日本郵便のサイトで確認できなかったので困惑しましたが、調べてみると、LP-SGでも佐川急便のパターンが有るのだとか!
その後日本に到着して2日後の今か今かと待ちわびているタイミングで佐川急便さんによって配達がなされました。ありがとうございます!
開封
中はこんな感じです。
静音性
実際に半日ほど使いましたが、音はさほどうるさくないです。
もちろんファンが内蔵されているためどうしても音はなるのですが、他にうるさいものがあればさほど気にはならないでしょう。
- 窓用エアコンやサーキュレーターに比べれば全然大した事ない騒音です。
- 空気清浄機や外付けHDDなどとおいておけば目立たないと思います。
速度
- 接続する機器の相性にもよりますが、使ってみたざっくりとした速度を出していきます。
- テストは、ASUSTOR製の10GBEオールフラッシュNASとPCとを4X4Tの10GBE RJ45ポートにそれぞれ接続し、CrystalDiskMarkを走らせるというもの。
- 10GBE RJ45は普通に10GBEの速度が出ています。
- 一方で10GBE SFP+にRJ45モジュール経由で転送するとほんのすこし速度が不安定になります。ただ、そこまで気になるレベルではないかと思います。
- 4X4Tの10GBE RJ45ポートとX7 Tiの5GBE RJ45を接続した場合、速度が極めて不安定になり、2.5Gbps程度しか出ません。
- また、製品のページにはRJ45は5GBEに対応していると記載があるものの、製品のランプには5GBEの記載がありません、それに5Gを管理画面から設定できないようです。
- 2.5GBEもRJ45に接続している限り普通に速度が出る印象ですね。
5GBEについて、追記
X7 Tiの5GBEーBUFFALOの2.5G/10GBEスイッチの10GBEポート①ーBUFFALOの2.5G/10GBEスイッチの10GBEポート②ー4X4Tの10GBE RJ45ポート①ー4X4Tの10GBE RJ45ポート②ーASUSTOR NASの10GBEと接続した場合、このようにしっかりと5GBEの速度が出ました。
その他の細々した使用感
Macbookの挙動について
筆者はブログ執筆などを行うメインPCにM1 MacBook Airを使っています。
最近は4X4Tにカスケード接続したBUFFALOのスイッチにMacbookを接続しているのですが、若干Twitterなどの画像表示が遅れると感じられるような…?
あくまでも短期間のうちの感想ですし、たまたまだと思いますが、念の為記載しておきます。
本体設定について
- 個人的にXikestor公式サイトの説明書を見れば問題ないと思います。
- ただ、デフォルトのAdminユーザーを削除できないのはちょっと気になりました。パスワードの変更自体はできるようですが、どうせならadminは削除できればよかったなと思いました。とりあえず20文字ぐらいの強強パスワードを設定しておきます。
LANケーブルを指していないRJ45モジュールの発熱がほぼない
- SFP+ポートにRJ45変換モジュールを刺し、そこにLANケーブルを刺して使って少し経つと触ってはいられないほどに発熱します。
- そこで気になったのはモジュールを刺してもLANケーブルを刺さなかったら発熱しないのではないか?ということです。
- 実際にやってみるとかなり発熱は抑えられました。僅かな熱も、おそらくスイッチングハブの他の部分の熱が伝わってくるだけだと思います。
- これは個人的に発見でした。
メリット
10GBEや2.5GBEではとりあえず普通に速度が出る
- CrystalDiskMarkで検証する限りではシーケンシャルの上限値に近い値が出ています。
- 使用方法によって若干の不安定さが出てきますが、そこまで気になるレベルではないですね。
十分に静音が素晴らしい
- 10GBEスイッチは静音性に難があるものが多いですが、4X4Tは十分音が小さめです。
- もちろん完全な無音ではなく、気になるといえば気になるのかもしれないですが、さほど目立たないと思います。
値段が安い
- 速度が十分出て、さらに静音性もあるのに通常時3.5万円、セールでは3.0万円程度まで下がるのは素晴らしい価格設定です。
- いい買い物をしたなあと思います。
デメリット
5GBEが安定しない
- RJ45では5GBEが安定しません。
- 今後5GBEのPCやアダプタが普及する可能性を考えると懸念点ですね。
- ただ、最近はThunderbolt To 10GBEのアダプタで1.3万円程度と低廉なものも出てきているので、5GBEを使わない可能性もあります。
その他のポイント
日本であまり名前を聞かない中国企業である
- Xikestorは中国企業で、そこが気になるという方もいらっしゃると思います。
adminを削除できない
- デフォルトのAdminを削除することができないようです。
ポートを上向きにして設置しやすいことが個人的推しポイント
個人的に以下の理由からスイッチングハブは縦置きしたいです。
- 操作しやすくなるから
- フットプリントが減って設置しやすくなるから
また、ネットワーク機器をメタルラックに置き、その下段に空気清浄機を置くことで空気清浄機の排気でネットワーク機器を冷やすという荒業を氏ている筆者としては、フットプリントは狭ければ狭ければいいと考えています。
なのですが、危機によってはポートの逆側に電源ケーブルがあり、いろいろな意味で上向き設置が難しい場合があります。
しかしこの4X4Tは電源端子がポートと同じ面にあるため、上向き設置がしやすいです。
追記
最近2つ目を買いました。
新4X4Tと旧4X4TのそれぞれSFP+ポート2つ同士でリンクアグリゲーションを行い、20Gbpsの帯域幅でつなくごとで、なんちゃって10GBE×12ポート(内訳SFP+ポート×4、RJ45ポート×8)スイッチングハブが出来上がりました。
実際に使っている分にはかなり満足な出来です。
あとはもしできることなら今後のアップデートでRJ45ポートに5GBEを安定して接続できるようになればとても助かります。
あとがき
参考になれば幸いです。個人的にはいい買い物ができて良かったです。