※この記事は書きかけの低品質な記事です。
この度はASUSTOR AS5402Tを実機レビューします。
ASUSTORはASUSの子会社である台湾のNASメーカーです。
今回このAS5402Tを購入したのはオールフラッシュのNASを作りたかったからです。
この記事では、購入に至った経緯とこのAS5402Tの魅力、ざっくりと試してみた機能や所感を書きなぐっていきます。
NASに求めること、なぜF2-223とF5-422をメインから外そうとしたか
これまではTerramasterのNASを使用していました。
これまではTerramasterのF2-223を使っていましたが、その前はF5-422を使っていました。ちなみにF5-422のレビュー記事を書いたりしていたらF2-223をTerramasterさんから提供いただきました。感謝します。
F5-422は5ベイでJ3455搭載で、10GBEまで積んだNASです。
しかしNVME SSDスロットがないため、ランダムアクセスなどが速いNVME SSDを積むということが難しかったです。
※ただしランダムアクセスはNVME接続よりもSATA接続のほうが出しやすいという情報もあります。ただ、筆者の手持ちのSSDで試した限りではNVME SSDのほうがランダムが早い傾向にあります。
なので10GBEを泣く泣く捨てて2.5GBEを2つ搭載したF2-223に乗り換えていました。
確かに不安定なことこそあり万人におすすめできるNASではないですがそれでもTerramasterのNASのコスパの良さは非常に好感が持てますし、今後に期待してます。
しかしそれでも今回は一旦TerramasterのNASから別のNASに乗り換えることとしました。
F2-223の気になる点 10GBEを搭載不可
F2-223はデフォルトでは2.5GBE×2しかなく、増設用のPCIEスロットなどもないため、10GBE搭載不可です。(2024/01/24時点で)
BUFFALOの10GBE/2.5GBEスイッチングハブを所有している身としては10GBEを搭載できたら楽しいだろうなあとおもっていましたが残念ながらありません。
また、将来的に10GBE対応のマシンを入手する機会があれば爆速データ転送ができる可能性がありますが、難しそうですね。
これはリンクアグリゲーション的な機能で2.5GBEを超える速度でデータ転送ができる可能性もありますが、とりあえず筆者がやりたいとあることには使えなさそうです。
F2-223の気になる点 CPU性能が低い
正直普段遣いには特に問題ないと思うのですが、ランダムアクセスやRAIDを組んだりするとCPUがカツカツになることがあります。
とはいえ最近の機種ではN5095やN5105を搭載したF2-423も日本で発売されてますし、N95(N100の場合もありそう?)なF2-424やF4-424もすでに発表されているのでCPU性能については新しい機種なら改善されてそうですね。
F2-223の気になる点 NVME SSDスロットが2つ
容量あたりのコスパが2TBがピーク(2024/01/24時点で)であるSSDでコスパよくNASを作るならNVME SSDスロットはあればあるほどよさそうですよね。
さて、F2-223で改善してほしいCPU性能、10GBE、NVME SSDのスロットの少なさを踏まえた上で次項に写っていきます。
ASUSTOR AS5402Tを何故選んだのか?
きっかけはNVME×4
筆者は普通のNASのNVME SSDスロットはたいてい2つまでだと思っていました。
少なくともTerramasterやQNAPの5万円ぐらいのモデルはそんな感じでしたから。
しかしたまたまASUSTORのNASを見たら…4つもNVME SSDを積むことができるようです。
ASUSTORのNASはNVME SSDを6つあるいは12つつめるものがあるのは知っていましたが、まさか比較的手頃(2024/01/24時点で5~6万円)な価格であるとは思いませんでした。
また、AS5402Tは10GBEを搭載していないものの、オールフラッシュ化して小さなファイルを大量に送ったときに速度が落ちにくくなればそれはそれで高速化できそうだと思い、10GBEを諦めました。
おまけにN5105を搭載しています。
N5105
N5105はPassmarkやマルチスコアでN4505の2倍程度の性能を出しているCeleronです。
最近人気なN100はN5105の後継機種とも言われています。←其のような事実はなさそうです。訂正してお詫びします。
Windowsでは若干心許ないかもしれませんが、NASなら性能は十分でしょう。
全体的に見ると価格も性能もF2-223を上回る?価格設定について
NVMEの数やCPU性能などを見るとF2-223の上位モデルっぽさもありますね。
ただし価格についても2024/01/24時点ではF2-223は約29000円、AS5402Tは約53000円と後者のほうが値段が高いですね。
また、N5105や性能が近いN5095のNASについてはTerramasterやQNAPも出していて、CPU以外の性能はいろいろ違うもの、そういった類似したNASの価格の比較としてはTerramaster≦ASUSTOR<QNAPというかんじでしょうか?(2024/01/24時点)
ASUSTORのNASのレビュー記事の少なさ
話を元に戻すと比較的コスパもいいASUSTOR AS5402Tのみならず、ASUSTORのNASについては全体的にレビュー記事があまり見つかりませんでした。
こんなに魅力的なのに…。
魅力も十分なのでぜひ紹介してみたいと思うようになりました。
ちなみに筆者はQNAPやSynologyやTerramasterやBUFFALOのNASのみならず自作NASもやったことがあり、いろいろと広く浅く経験してるつもりです。
スピードテスト
メモリ4GBのAS5402TにLexar NM790 2TBを1枚搭載し、ミニPCであるGEEKOM IT13の2.5GBEポートとスイッチを介して接続した際のスピードテスト結果がこちら
上記と同様の条件でSSDのみエッセンコアクレブ C710に変更した際のスピードテスト結果がこちら。
実際の使用感
分解
分解した見た目はこんな感じ。
ファンが壊れてる!
中古で購入したからかファンが壊れていて、ところどころピープ音がなります。
不良品っぽいとはいえファンを交換できるならそこまででない出費で修理できそうです。
返品せずにこのまま行きます。
Laxer NM790を取り付けて速度測定、シングルとRAID0で。
NVME SSDスロット×4があるのでSSDで速度を計測してみました。
計測に使ったのはこのNASのために2時間ほど調べに調べぬいた末、Amazonで購入したLaxer NM790の2TBモデルです。パフォーマンスが良くて、コスパが良くて値段も安いとの評判です。
LM790の性能についてはちもろぐさんの記事がとても参考になるのでそちらをどうぞ。
ASUSTOR AS5402Tに取り付けて、シングルとSSD×2のRAID0で計測した結果を掲載します。
シングルの結果がこんな感じです。
ここまでNASのランダム速度が速いのって初めて見ました。
そしてNM790×2をRAID0で構成するとこんな感じ
わずかにランダム速度が低下しています。
ちなみに、某ソフトを用いてStability Matrixのフォルダ(114GB程度)を転送した場合の転送時間はRAID0よりシングルの方が短かったので、色々な意味でシングルの方が速そうです
SMBマルチチャネルの誘惑とTerramasterの復権
AS5402Tについて調べていると、SMBマルチチャネルなる2.5Gbpsの壁を突破してより高速な速度で転送できる機能があることを知りました。
しかもアンマネージドハブでも実現可能ということで詳しい手順を調べてやってみるとCrystaldiskmarkのWriteでは5Gbpsに迫る速度まで達成したものの、Readでは2つの2.5GBEポートの転送量を足し合わせても2.5Gbpsを超えてくれませんでした。
PCや2.5GBEアダプタやスイッチングハブなどを見直してみてもReadが突破してくれずだめでした。
しかしTerramasterのF2-223でもSMBマルチチャネルを試してみるとReadでも5Gbpsに迫る速度を叩き出してくれました。
しかもRAID0でこの速度なので、AS5402Tに搭載したLM790のうち1枚をF2-223に戻して、F2-223を復権させてもいいかもしれないと思ったり。
感想
SMBマルチチャネルであまり速度が出なかったり、筆者の個体のファンがあれなので、やっぱりF2-223をメインNASの座に復権させる予定ですが、それでもAS5402Tはかなり良かったです。
記事には書いてないですが、AS5402Tは圧倒的に起動が速いですし、テキトーに選んだDDR4-3200で8GBのCrucialのメモリを突っ込んでも認識してくれたりしますし何よりデザインがカッコイイ。
色々な意味で将来的にメインNASの座はAS5402Tになりそうですね。