この度Blackview様よりご提供をいただき、Blackview BL9000を実機レビューさせていただきます。
BL9000はD8020採用のハイエンド級のタフネススマホです。
また、OIS搭載かつ1.57インチセンサーのリアカメラやハーマンカードン監修のデュアルスピーカーなど見どころの多いスマホに仕上がっています。
筆者はYoutubeに挑戦中なのですが、そのために質の高いカメラがどうしても必要になり、Blackviewさんにお願いしたところ特別に提供をいただくことができました。
簡易スペックや機能
簡易スペックまとめ
簡易的なスペックまとめてです
スマホ名 | BL9000 |
メーカー名 | Blackview |
SoC/CPU | D8020 |
物理メモリ | 12GB |
ストレージ | 512GB UFS3.1 |
画面サイズ | 6.78インチ |
解像度 | 1080×2460 |
その他特記事項 | |
メインカメラ画素数 | 50MP |
指紋認証 | |
スピーカー | ハーマンカードンスピーカー |
GPS | |
バッテリー容量 | 8800mAh |
充電速度 | 120W |
本体重量 | |
リア画面解像度 | 360×360 |
5G | 対応 |
Antutu公称値 | 835066 |
Wifi6 | 対応 |
リフレッシュレート | 最大120HZ |
810H及びIP69Kにも | 対応 |
注目の特徴(一部抜粋)を記載していきます。
1/1.57インチセンサー搭載のOISありな50MPカメラ
- BL9000は50MPのメインカメラを搭載しています。
- また、気になるセンサーサイズは1/1.57インチで、格安タフネススマホとしては比較的大型なセンサーとなっています。
- また、OISを搭載しており、手ブレに強そうです。
Wifi6やUSB3.0対応
Wifi6に対応しており、Wifi5に比して高速なデータ通信が可能です。もちろんWifi6Eや7のほうが高速ですが、Blackview製品はこれまでWifi5の商品が多かったのでそれにくらべれば高速でいいと思います。
また、USB3.0に対応しており、USB2.0の10倍の速度でデータ通信が可能です。
それとUSB3.0を使えばUSB3.0 To 2.5GBEアダプタが使えるのではないかと推察しています。
特に写真や動画をPC二転送する際に使い勝手が良さそうです。
各種ベンチマーク
Antutu V9
Antutu V9は59万点程度でした。
Antutu V10
Antutu V10についていろいろと測定してみました。
Blackview BL9000はバッテリー設定が複数あります。
特にベンチマークスコアに関係してきそうなのはパフォーマンスモードのON・OFFでしょうか。
まずはパフォーマンスモードOFFで回すと675526点や753360点となりました。
続いてパフォーマンスモードONで回した場合はこんな感じです。
Antutu V10×氷水
※おすすめしません
- 夏場で気温が高くSoC本来の性能を出しきれないのではないかと思い、氷水を張った洗面器にBL9000を浸してベンチマークを計測しました。
- その結果が以下の2スコアです。
- ちゃんとAntutu80万点近く出ますね。
- なお、このテストをした後、なかなかスピーカーから水が出てこず、半日ほどスピーカーのノイズがひどい状況が続きました。
Antutuストレージテスト
Geekbench6
パフォーマンスモードOFFだとこのようなスコアと鳴りました
パフォーマンスモードONだとこのようなスコアとなりました。
パフォーマンスモードONにすることでマルチスコアの向上を見込めるようです。
その他の使用感
充電テスト
120Wの急速充電に対応していると記載されているため、SwitchBotのプラグミニに接続して充電時のW数を計測したところ、最初こそ120Wが出ますが、すぐにW数が下降します。
電源ONの状態では40W程度まで、電源OFFの状態では90ー60W程度まで下降してしまいます。
- とはいえ、PDで40W程度で充電できるのはいい点だと思います。
スピーカーの音質
- 1日ほど使用したり水没させたり音楽を出したりした時点での感想ですが、Xiaomi 11Tと比較して重低音は強いですが、11Tと比較して音がじゃっかんひっかかるというかガリガリしている印象です。
- スピーカーにめちゃくちゃ期待するなら別のスマホのほうがいいかもしれません。
- とはいえ、大手メーカーと同じくらいの音質はあると思います。
指紋認証について
電源ボタンが指紋認証となっています。十回ほど使っていますが、普通に使えています。
開封
本体や箱の外観などを記載していきます。
カメラについて
カメラについてはまだ本格的に試していないのですが、デバイスインフォ的なアプリで検証したところ、センサーサイズはスペック表のとおりです。
ただ、光学式手ぶれ補正については搭載されていないと表示されています。
アプリ側の不具合なのかなんなのかはわかりませんが。
また、ズームは0.6倍~10倍まで選べます。特に0.6倍までズームアウトが可能です。ただ、ズームアウト撮影はノイズが入る場合があったり、
0.6倍までズームすると歪みがひどくなったりします。(0.7倍までならさほど歪みはありません。)
また、プライベートで動画を撮影した際の感想ですが、若干手ブレに強いような…?OISの効果でしょうか。ただ、OISはどちらかというと暗所で活躍する機能らしいので、これも今後チェックしてみたいと思います。
USBケーブルの接続について
BL9000の端子部分は口が狭いため、ケーブルによってはうまく刺さってくれないことがあります。細いケーブルならうまく刺さる可能性があります。
タフネス端末あるあるですが、気をつけたほうが良いポイントですね。
その他気になった設定など
充電保護機能があります。
また、グローブモードや通話録音機能があるようです。
発熱について
発熱があるという評判を耳にしました。夏場ということも有り、ベンチマークを回したり、急速充電をシたリすると発熱がある感じもしますね。
ただ、今のところは致命的なまでに発熱する感じはシないですね。
メリット
ハイエンド~ミドルハイ程度の普段遣いには十分な処理性能
Dimensity8020を搭載しており、筆者の基準ではハイエンドな性能だと思います。厳し目に見てもミドルハイぐらいの性能は見込めるでしょう。
また、物理メモリも12GB搭載しており、そこそこ大容量です。
Antutu V10でも70万点程度は出ているのがいい点だと思います。
総合的に見て高めなカメラ性能
- OISや1/1.57インチセンサーを搭載しており、カタログスペックは高めです。
- 実際に撮影に使っていますが、今のところ普通に取れています。
- ズームアウトでは若干ノイズが乗ったり、歪みがひどかったりしますが、タフネススマホとしては高めなカメラ性能だと思います。
タフネス性能も
防水防塵や耐衝撃といったタフネス性能があります。
実際に氷水を張った洗面器に沈めましたが、その後も壊れずに普通に使えています。
Wifi6に対応
Wifi6に対応していて、Wifi5よりも高速な通信が可能な場合があります。
Wifi6EやWifi7もまださほど普及していないと思うので、Wifi6ぐらいの対応で十分だと思います。
デメリット
動作が不安定な箇所も?
- 2.5GBEアダプタを接続したりした際にバイブレーションが止まらなくなったりするなど謎の挙動が有りました。
- 致命的な挙動ではないですが、記載しておきます。
充電速度で120Wを維持できていない
- 充電速度は120Wと記載されていますが、実際に充電速度を測定すると、120W充電ができるのは最初だけで、90W~40W程度までW数が落ち込んでしまいようでした。
- もちろん40Wの時点で十分高速だと思いますが、スペック厨としてはもう少しW数が維持できるといいなあと思いました。
その他のポイント
ハーマンカードン監修のスピーカーで、音質はそこそこ。
- ハーマンカードン監修のデュアルスピーカーで、内蔵スピーカーの音質はそこそこです。
- 重低音が強めですが、音のクリアさが微妙ですね。
デュアルディスプレイ機能
本体裏側に小型のスクリーンが付いています。
今回のレビューでは検証していませんが、アウトカメラ撮影時のファインダーとしても使えるとのことです。
あとがき
参考になれば幸いです。
全体的に完成度の高いタフネススマホだと感じました。充電やスピーカーは若干予想を下回りましたが、それでも筆者の考えるサブスマホとして一級品だと思います。
補足 不良品を引いてしまったかも?
充電が不安定にな部分があり、再起動したら再起動ループの症状が発生しました。
現在いろいろと対応を頂いているところですが、こういう個体もあるようですね。