この度AGMMobile様から提供をいただいて、AGM PAD T2を実機レビューさせていただきました!
実際に使ってみた感想としては、高い画面輝度や11インチの1920×1200解像度のディスプレイなど、いい感じのポイントもありますが、ベンチマークスコアはAntutu24万点と低く、動画視聴やブラウジングなどのライトな用途向けのタブレットだと思います。
各種スペック
AGM Pad T2のスペックはこちら。
メーカー名 | AGM Mobile |
SoC/CPU | Helio G91 |
物理メモリ | 4GB |
ストレージ | 256GB |
画面サイズ | 10.95インチ |
解像度 | 1920×1200 |
その他特記事項 | |
タフネス | なし |
OS | VOS2(Android14ベース |
指紋認証 | 非対応 |
重量 | 502g |
メインカメラ | 13MP |
イヤホンジャック | なし |
WIFI | WIFI5 |
画面輝度 | 500ニト |
気になるスペックといえば、あまり馴染みのないHelio G91でしょうか?MediatekのエントリーSoCとのことです。
開封と外観
開封
箱はこんな感じ、
AGM PAD T2には、充電器やガラスフィルムが付属します。
ただし、ケースやペンなどは付属しません。
AGM PAD T2の外観
PSEマークについて
PSEマークはXXX株式会社となっていますが、その下に中国の会社らしきものが記載されています。
各種ベンチマーク
なお、Antutu V9を検証しようとしたところ、Antutu本体と3D Bench Liteの連携がうまくいかず、検証できませんでした。
Antutu V10
Antutuストレージテスト
あまりストレージは速くなさそうです。
Geekbench6 CPU&GPU
CPU性能はこんな感じですが、Helio G99が一般的にシングル700、マルチ1900程度なので、それに比べて2/3程度の性能ですね。
いろいろな使用感
スピーカーの音質
AGMPADT2は2つのスピーカーがついていますが、これで音楽はあまり聞けなさそうです。
King Gnuの「SPECIALZ」を聞いてみると、音はかなり割れてしまい、重低音も殆ど聞こえてきません。
とはいえ、BluetoothやDACを経由して別のスピーカーや、イヤホンなどから音を聞けば高音質な音は楽しめます。
実際BluetoothでスピーカーのCreative T60二接続していますが、十分音質は良いです。
どうしてもタブレット単体でのスピーカーの音質にこだわりたい場合は、別のタブレットにしたほうがいいかもしれません。
T2本体のスピーカーの話に戻らせていただくと、さほど音質に拘らないような、例えばガジェットのレビュー動画を見たりするような場合はさして気にならないと思います。
T2を使ってYoutubeでミニPCのレビュー動画を2つほど見たのですが、音質の悪さはあまり気になりませんでした。
Youtubeで高解像度、あるいは倍速、あるいは両方の動画を流して負荷を確認してみた。
Youtubeで3パターンの速度と3パターンの解像度でKing Gnuの「SPECIALZ」のMVを流して問題なく動画が再生できるかを確認しました。
FHD=1080P、QHD=1440P、4K=2160Pです。
また、遅延がほとんどなく瞬時に再生できる場合は◯、多少読み込みに時間はかかるがその後カクカクやノイズなどがなく再生できる場合は△、カクつきなどがある場合は×としています。
FHD | QHD | 4K | |
1倍速 | ◯ | △ | △ |
1.5倍速 | ◯ | △ | × |
2倍速 | ◯ | △ | × |
実際に見てみると、FHDでは倍速でも全く問題なく再生できることがわかりました。 | |||
なお、AGMPADT2のディスプレイは1920×1200解像度のため、QHDや4Kのテストは実現性があれですが、とりあえずは負荷の計測ということで…
実際に見てみると、FHDでは倍速でも全く問題なく再生できることがわかりました。
QHDの倍速や4Kの1倍速なども読み込みの時間はかかりますが、カクつきなく再生可能です。
4Kの1.5倍速や2倍速では画面がカクカクになってしまい、まともに再生できませんでした。
カーナビとして使える?
GPSを搭載しているらしいので、カーナビとして使えるか、車に取り付けて使用したところ、問題なく位置情報を表示できていた印象です。
動作について
1日ほど動画視聴などに使いましたが、あまり動作がおかしいところはありませんでした。
AGM PAD T2のAntutuのシステム情報の記載
特筆すべきは、リアカメラ2つが認識されていることでしょうか?
メリット
- 500ニトの高い画面輝度
- ほぼ最新のAndroid14
- GPS搭載
- 256GBストレージかつSDカード対応
500ニトの高い画面輝度
500ニトの画面輝度のディスプレイとなっていて、明るい場所でも画面を見やすいです。
特に好天時の野外や車内などにおいては、
直射日光下でも画面が見えにくくなりにくいはずです。
GPS搭載
デメリット
- Helio G99搭載タブレットのほうがコスパ良さそう。
Helio G99タブレットのほうがコスパは良さそう。
Helio G99かつ8GB以上のメモリを積んだタブレットが2万円強で買える時代です。
そのため、価格次第ではAGM PAD P2は競争力がないかもしれません。
その他のポイント
- エントリー帯の処理性能で、コンテンツ消費やカーナビとしては使えそう。
- ただしマルチタスクや重量級のタスクは厳しいか
- WIFI5で若干古いWIFI規格
- ガラスフィルム付属、ケースは付属しない
あとがき
全体的にエントリーのタブレットで、カーナビやYoutubeの閲覧などライトな用途なら問題なく使用できる印象でした。
参考になれば幸いです
余談
個人的には防水があるとなお良かったです。AGM Mobileさんは防水対応MILスペック非対応の格安タブレットのAGM PAD P1などを出しています。
タブレットは防水に対応しているだけでかなり汎用性が上がると筆者は確信していて、防水に対応してくれたらなお良かったと感じました。
Galaxy Tab S9 FEとかかなり使いやすいですからね。