2024年のAmazonプライムデー・先行セールの特設記事はこちら。

↑諸事情からかなり低品質な記事になってしまいました。申し訳ございません。

総合

【10ストリームWifi7ルータ】BUFFALO WXR18000BE10P実機レビュー!

2024年11月25日

※当ブログではアフィリエイト広告などの広告を使用しており、記事内に広告が含まれる場合があります。

この度BUFFALO様より提供を頂いて、WXR18000BE10Pを実機レビューさせていただきます。

WXR18000BE10Pは以下の特徴を持つWifi7ルーターです。

  • 5GHZ帯と6GHZ帯とでそれぞれ4ストリームの、合計10ストリームのWifi7ルーター
  • WANポートとLANポートにそれぞれ10GのRJ45ポートが1つずつ
  • 楽天などでは4万円強程度で購入可能と手頃

実際に使った感想としては、APモードでの運用であれば十分選択肢になりそうなルーターだと感じました。

気になる点は結構あるものの、筆者のようなAP運用でたまに5GBEも接続したい!という方であればさほど問題にはならないはずです。

特にストリーム数が多いWifiAPを安く入手したい人にとってはいい選択肢になってくるはずと思いました。

提供レビューに至った経緯

前回のレビューのあらすじ

つい最近、今回のWXR18000BE10Pの下位機種にあたるWXR9300BE6PをBUFFALO様より直々に提供をいただきレビューさせて頂く機会がありました。(記事はこちら)

しかし、当の9300BEのレビュー記事では、9300BEも評価しつつも18000BE10Pめっちゃいいですね的なことを書きまくっていました。

18000BEは5GHZ帯と6GHZ帯のストリーム数が2本多く4本となっているとともに、マルチギガビット対応の10Gポートが2つに増えていました。さらに楽天などで購入すれば9300BEにたった1万円上乗せした価格で買えます。

筆者の部屋はたくさんのタブレットや複数のスマートフォン、その他いろいろな機材があるので、ストリーム数が多いAPは喉から手が出るほど欲しいです。


さらに喉から手が出る程欲しかった5GBE対応のスイッチングハブとしても使えそうだと判断しました。

その後、BUFFALOの担当者様にこちらからWXR18000BE10Pもレビューしたい旨を伝えたところ、快諾をいただけました。

その後色々あり、9300BEを返却して、18000BEを提供いただくという形になりました。本当に感謝感激です。雨あられです。

フラッグシップ級Wifi7ルーターを比較してみた。

18000BEはBUFFALOさんのフラッグシップという立ち位置になると思います。

そこで、現在日本で発売されているWifi7ルーターのうち、10ストリーム以上のWIFI7ルーターをいくつかピックアップしてスペックを一部比較するとこんな感じになります。

18000BEeeromax7GT-BE98
ストリーム数
2.4Ghz2本2本?4本
5GHz4本4本?4本×2
6GHz4本4本?4本
合計10本10本16本
端子類
1GBE301
2.5GBE024
10GBE222
USB端子102
特徴的な機能Easymesh課金でVPN等簡易NAS機能(激強?
簡易NAS機能2GBメモリ4コア2.6GHzCPU
VPN機能4コアA73各種ゲーミング機能
スマホからの監視?2GBメモリ
新品相場価格4万円9万円12万円

まず、ストリーム数はEEROMax 7と18000BEが同数ですが、BE98は16ストリームと圧倒的です。

ストリーム数が多いことで、複数機器を接続したり、長距離での接続したりした際の安定性が改善される可能性があります。

また、イーサネットポートもBE98がとにかく豊富ですね。ちょっとしたスイッチングハブとしても使えそうです。

また、特筆すべき機能として、EEROMax 7やBE98はCPU性能が記載されていることもあります。なので、CPU性能が高そうに見えます。

また、両方ともスマホからの高度な管理などができそうです。(後述するように18000BEもスマホアプリはあるのですが、引っ越しや簡単な設定の変更などができる感じでした。

簡易NAS機能としては18000BEとBE98の両方にありますが、後者はより多機能で、

  • FTPにも対応
  • NTFSやEXT4の接続にも対応(逆にFAT32には対応していないらしいです。
  • MacのTimemachineも作成可能
  • MediaServer機能もあるみたい

などなど、色々出来そうですね。

特にソフトウェアや処理性能の点では18000BEよりもEEROMax 7やBE98のほうが優れていると言えそうです。

ただし、多くのソフトウェアを使用せず、単純にAPとしての運用するだけであれば、18000BEでも問題ないのではとも思ったりします。

さらに価格を見てみると、18000BEは楽天を駆使すれば4万円程度と非常に低廉な価格で購入が可能です。

一方、eero max7は2024/11/25時点で9万円程度ですが、Amazonが発売しているのに、未だにセールになる気配がありません。

さらにBE98は13万円とかなり高価です。たまに中古の出物がフリマサイトに出ることもありますが、10万円位の価格。おいそれと手は出せませんね。

それを考えると、値段の安いWXR18000BE10Pもかなり選択肢になります。

10G中華スイッチングハブの弱点も補完できる

筆者は光回線が1ギガだというのに、宅内LANを10Gにして愉しんでいます。

10Gスイッチといえば高価かつ高発熱かつ爆音という傾向がありましたが、筆者は最近日本でも発売されるようになったXikestorさんの小型・低発熱・静音ファンなオール10Gスイッチングハブや、超小型でSFP+もある8ポート2.5Gスイッチングハブを使うことで、低廉かつマネージドにネットワークを管理できています。

しかし欠点として、少なくとも筆者が所有するXikestorさんのスイッチは10Gに非対応ということが挙げられます。

しかし最近ではWisdpiさんやWavlinkさんがUSB 10Gbpsから5GBEを生やすことができるアダプタを発売していて、筆者もこのリンクの記事でWisdpiさんのものを使ってみたのですが、すごくいい感じなんですよね。

なので、5GBEのスイッチを導入したいのですが、いい感じの製品がないんですよね。

しかし、そのかわりとして使えそうなのがWXR18000BE10Pで、こちらは5GBE自体は搭載していないものの、LANポートが5GBEにも対応したマルチギガビットとなっていて、5GBEスイッチ的な仕様ができそうです。

なお、Wifiルーターなので、他の通信で10GWANポートの帯域を使ってしまいそうではあるのですが、それでも5Gbpsの帯域をLANポートに通すことぐらいはできるはずと考えました。

余談、手持ちの機器を整理したい。

ちなみに筆者は5GBEに対応したスイッチングハブは所有していて、それがBUFFALOのLXW-10G2/2G4でした。

ただ、2019年末に発売された機種ということもあり、4年の月日が流れた現在ではどうしても、現状の機種に比べて大型かつ高消費電力かつ発熱が多めになっています。

また、2.5GBEと10Gを搭載したスイッチはXikestorのスイッチに置き換わっていて、常時稼働させることはなくなりました。

それに、PV数の激減による資金難も相まって、機材をできる限り売っていきたいというのもあります。

しかし5GBEを使う際にどうしてもLXW-10G2/2G4は必要なので、売るに売れず、手放すに手放せず困っていました。

今回の検証で18000BEが5GBEで普通に使えることがわかれば、LXW-10G2/2G4くんを安心して手放し、彼を別のオーナーにかわいがってもらうことができるはずです。サステナブル、万歳です。

簡易スペックなど

WXR18000BE10P
メーカー名BUFFALO
Wifi規格Wifi7
消費電力(最大)35.5W
アンテナ本数
2.4Ghz2ストリーム
5Ghz4ストリーム
6Ghz4ストリーム
最大転送速度
6Ghz11529Mbps
5Ghz5764Mbps
2.4Ghz688Mbps
LANポート1G×3、10G×1
WANポート10G×1
USBポートTypeA 5Gbps×1
寸法(アンテナ等除く300×195×75mm
重量(本体のみ約1700g

開封と外観

開封と外観についてです。ちなみに新品ではありません。

開封

外観

PSEもちゃんとありますね(当たり前ですが、とても大切なことです。)

下位機種の9300BEに比べて一回りほど大型になっています。

引っ越し機能を使ってみた!

AndroidやiPhoneにアプリを入れたり、メルコIDをとうろくしたりすることで、BUFFALOのルーターの設定を引き継げる場合があるとのことです。

実際に9300BEから18000BEに設定を簡単に引き継げました。

BUFFALOルーターの引っ越しに便利そうですね。

10G LANの挙動をテスト!

10GBEの速度はちゃんと出る?

Crystal Disk Markと10GBEファイル鯖を用いて、有線LANの速度をチェックします。

下図のように接続して、ミニPCから18000BEの10G端子を経由して、オールフラッシュファイル鯖にCrystaldiskmarkを走らせて、速度がどれくらい出るかを見ます

なお、18000BEを経由させず、スイッチとミニPCを10Gで接続した場合の速度はこんな感じ。

10Gで接続した場合

10GBEで接続するとこんな感じです。

Writeが思った以上に出ませんね。下の画像は、SEQ1MQ8T1のWriteが走っている様子ですが、10Gが出ていない事がわかると思います。

5Gで接続した場合

5Gで接続した場合はこんな感じ。5Gはしっかりと安定して接続できています。

ちなみに、過去にスイッチングハブを用いて5Gを接続して似たようなテストをした場合こんな感じです。

まとめ

  • 10GのRead(受信)は安定して出ますが、10GのWrite(送信)は不安定でした。
  • 一方5GであればReadもWriteもある程度安定して接続できるようです。

遠距離での使用は?

木造の筆者宅で10m程離れた部屋に18000BEとX7 Tiをそれぞれ設置し、X7 Tiから18000BEの電波を経由して、10Gのファイル鯖にCrystaldiskmarkを走らせました。

なお、18000BEとX7 TIの間の周辺にルーターとして電波を撒き散らしながら稼働しているNEC WX5400HPがあります。なので、多少の電波干渉はあり、多少速度が落ちる要因になっているかもしれません。

18000BEの6GHZを使った速度がこちら。

18000BEの5GHZを使った速度がこちら。

なお、比較のためにより近くのWX5400HPの5GHZ帯(多分)の速度を接続した場合がこんな感じ。

  • Wifi7の5GHZ帯の場合、Wifi6の5GHZ帯より長距離でより高速な通信ができそう。
  • Wifi7でも6GHZ帯は距離によって減衰しやすそう。

MLOを用いたメッシュ機能の速度は?

接続について

EasyMesh機能の接続についてですが、今回の組み合わせの大まかな流れは以下の通りでした。

18000BEをエージェント、9300BEをコントローラとした場合、

  1. 18000BEをManualかつ、ROUTERまたはAPにし、9300BEをManualかつ、WBに設定します。
  2. 9300BEを初期化します。また、18000BEのEasyMesh設定をONにします。
  3. 18000BEと9300BEのLANポート同士をLANケーブルで直結します。

その状態で、近距離かつ障害物なしの好条件と、遠距離かつ障害物多数の悪条件の2つのパターンで検証しました。

接続図は以下のとおりです。条件ごとに9300BEとMINIPC(X7 Ti)の位置を変更しています。

近距離かつ障害物なしの好条件

目と鼻の先に18000BEと9300BEとを設置しました。これなら有線で繋いだほうがいいのではという疑問はあります、ありますが、テストすると結構速い速度がでました。

スループットに直すと、受信2.7Gbps、送信2.2Gbps程度の速度が出ることがわかります。

遠距離かつ障害物多数の悪条件

木造の筆者宅で18000BEから10m程離れた部屋に9300BEとX7 Tiを設置してテストをした結果がこんな感じです。

なお、上記は18000BEと9300BEの間に扉が2つあるのですが、その扉を2つとも閉めた場合の速度です。

下に1枚だけ閉めた場合と、両方とも開けた場合の速度を乗せておきます。微妙に変わります。

その他の検証

起動速度

APモードの場合、電源を切って、電源をオンにしてから97秒ですべてのランプが点灯し、2.4GHZで接続できるようになりました。2分立つと、5GHZ帯や6GHZ帯でも接続できるようになりました。

ELECOMのWifi7ルーターは1分程度でAPモードなら起動できるので、若干遅いかもしれないですね。

近距離速度について

今回の近距離のテストは簡易的なもので終わらせています。

18000BEとX7 Tiを75cmの距離に設置し、Crystaldiskmarkは、受信が2.2Gbps、送信が1.9Gbpsとなっているのを観測できました。

簡易NAS機能について

手持ちのSSDを2つほど試したのですが、どうあがいても18000BE側が認識してくれなかったので、テストできませんでした。

フォーマットや設定をいじったりいろいろ試したのですが、なぜか認識してくれず。

まあ、今どきWindowsやMacでも共有フォルダを作れますし、Ubuntuをファイル鯖にしたり、TrueNASで自作NASを作ったりということもできます。

それにASUSTORさんやBUFFALOさんなども低廉なNASを出しているので、さほどルーターのNAS機能に拘泥する必要性はないと思います。

消費電力のテスト

起動してしばらくすると消費電力は12W程度に落ち着きます。

メリット

  • 4万円で10ストリーム・Wifi7・デュアル10G
  • 日本メーカーの製品
  • 存在感あるかっこいいデザイン
  • USBポートあり
  • APモードが速い
  • 無線での中継機として強かったEasyMesh機能

4万円で10ストリーム・Wifi7・デュアル10G

ポイントが付く楽天で購入すれば4万円程度で購入できるルーターなのですが、スペック的にはかなりいいものとなっています。

10ストリームのルーターで、6ストリームのものに比べて複数端末接続時や長距離の接続時に安定して接続できる可能性があります。

また、Wifi7という最先端の規格に対応しているとも言えます。

さらにデュアル10Gで、ルーターとして使った場合に下流に10Gのスループットを流したり、APとして使用した場合に少なくとも5Gや2.5Gでのスイッチングハブとしても使える点も挙げられます。

日本メーカーである

BUFFALOは名古屋に本社があるメーカーで、ルーターを始めPC周辺機器やネットワーク機器を販売しています。

EasyMesh機能での無線が意外と速い

18000BEと9300BEをメッシュにするとシーケンシャルではおおよそ、好条件時では受信2.7Gbps、送信2.2Gbps、悪条件時でも受信0.8Gbps、送信1.4Gbpsの速度が出ていました。

シーケンシャルの値ではありますが、場合によっては1GBEで繋ぐよりも高速な場合もあるようです。

どうしてもある程度高速な中継機やアクセスポイントが必要だが、有線でつなぐことが難しい場合にはWifi7のルーターを2台買って、それぞれコントローラとエージェントにしてしまえば良いかもしれません。

余談 エージェントはルーターモードだけでなくAPモードでも使用可能

これが地味に良い機能ですが、エージェントはルーターだけでなくAPモードでも使用可能です。

そのため、エージェントをAPにして、その上流に別のルーターを置くことも可能です。

例えば既存の10G対応かつWifi7非対応ルーターをWifi機能を切って、その隣にWXR18000BE10Pを有線で接続、そして18000BEをメッシュのエージェントにして9300BEをメッシュのエージェントにする…みたいな芸当もやろうと思えば出来てしまうのです。

デメリット

  • 不安定というレビューも
  • 他社のフラッグシップに比べて性能や機能が劣る可能性

他社のフラッグシップに比べると性能や機能が劣るかも

他社のルーターだと、ゲーミングブーストやアプリを使ったトラフィックの監視や、Timemachineなども取れる高度な簡易NAS機能などがあるものもあります。

また、他社製のルーターですと、CPUやメモリの記載があったりして、もしかしたら性能も高そうに見えるのが消費者マインドです。

なので、特にルーターとして使いたい、いろいろな機能を試したい、ルーターにこだわりたい方は他社製品がいいかもしれません。

とはいえ、単純なAPとして考えるのであればWXR18000BE10Pのコスパが良さそうに見えるのもまた事実です。

その他のポイント

  • 簡易NAS機能が微妙
  • USB端子はUSBファンなども接続できる
  • 壁掛けもできる
  • LANポートが10G出ないこともあるみたいですが、5Gは安定してつながるようです。

LANポートが10G出ない場合もあるが、5Gは安定している

18000BEはデュアル10Gのルーターでしたが、実際に試すと、なぜか10Gのアップロードで10Gbpsが出なかったり、出ても不安定で波があったりする場合がありました。

しかし有線接続するAPとしてみた場合は、他の無線通信に帯域が取られる可能性があり、10Gが出なくても仕方ない部分はあるかもしれません。

10Gで接続したい機器がある場合は、より上流に10Gのスイッチングハブを用意しておけばいいのです。

それに5Gであればかなり安定してつながっていた印象なので、これはこれでありですね。

あとがき

参考になれば幸いです。

メッシュ機能が予想外に速度が出ていました。有線LANポートで少なくとも5GBEが接続でき、ちゃんと速度が出ていたのが良かったです。

ご覧頂きありがとうございました!

 

-総合