この記事は筆者がほんのちょこっと粗雑にZimacubeのOSであるZimaOSをミニPCに突っ込んでちゃっちゃと使用感を調べた覚書で、内容の正確性や信頼性は保証できません。何卒よろしくお願い申し上げます。
この記事では、ZimaOSの使用感について気になった点をまとめていきます。
つい先日Youtubeを見ながらワゴンを組み立てていたところ、岡ちゃんねる様がZimacubeのレビュー動画を上げていました。
筆者自体、NAS関連の海外動画をよく見ているので名前自体は知っていましたが、実際に見てみるとハイエンドなNASであることがわかりました。
なお、岡ちゃんねるさんのZimacubeの動画では静音化などの改造もされているのでとても面白いです。
それはそれとして、NASでハードと同じぐらい重要なのがソフトウェアです。
ZimaCubeのOSはZimaOSとなっています。これは、と思い改めて調べてみるとZimaOSはCasaOSも使えるLinuxディストリビューション的なもののようで、Intel Nucにもインストールできるらしいのです。
CasaOSはすごくざっくりいうとアプリストアが豊富でSMB共有やファイルエクスプローラーが使えるCockpitのようなものです。Ubuntuなどに導入できます。
気になったので細かい使用感を調べるために、この忙しいタイミングで使ってみることになりました。仕事しろ。
なお、導入先のハードは以前提供を頂いたGEEKOM IT13で、CPUi9-13900H、SSDはAcerのPredatorに換装済み、メモリ16GBに換装済み、USB4(Thunderboltでない)が2つついています。
インストールについて
インストールは公式曰く、 balenaEtcherを使って末尾installer-imgのものをUSBに焼いて、それをインストール先のマシンにぶち込んでインストールするといいそうです。
ZimaOSの場合、2TBのSSD1枚にインストールすると、ほとんど2TBのストレージをアプリやファイルを入れるのに使うことが出来ます。
TrueNAS Scaleと違ってブート専用の小容量なドライブを別途用意しなくてもいいのは良いポイントですね。
大まかな使用感について
アプリストアについて
実際にアプリストアにアプリを導入したわけではないのですが、おそらく色々なアプリを簡単に入れられるCasaOSとほぼ同じだと思いますし、また公式の文言いわくZimaOSでもコミュニティアプリなどを導入できるようです。
CasaOSと大幅に変わらない気がします。
筆者はCasaOSを使ってUbuntuにNextcloudやPostgresqlなど複数のアプリを入れているのですが、これがまた楽でいいんですよね。
SMB共有について
これも簡単に共有できました。
速度については調べていませんが。
USB4のP2Pについて
一番気になったのはここです。
USB4を持ったPC同士をUSB4で直結して設定をすると、場合によってはP2Pでネットワーク接続できます。
これまで筆者もWindowsやUbuntuやMacでそのようなことができることを確認してきました。しかし、Windowsだと直結しても別のネットワークを迂回してしまうようなことが結構あり、ちょっと使い所が少なそうな印象がありました。
しかしZimaCubeではThunderbolt端子を用いて直結する機能があるとのことでした。
GEEKOM IT13にもThunderboltではないもののUSB4があるため、別のWindowsPCやM1 Macなどと直結して試したのですが、残念ながらうまく認識してくれませんでした。
別のWindowsPCからはZerotier Virtual Port(うろおぼえ)とタスクマネージャーに表示されるのですが、肝心要のIT13×ZimaOS側からはなんの反応もありませんでした。
WindowsのZimaクライアントアプリを入れても認知してくれなかったです。
PC側の不具合かもしれませんが、WindowsのZimaクライアントアプリはちょっと重めで、起動まで10分ぐらいかかります。
良さそうな機能について
- 豊富なアプリストア
- 簡単なSMB共有
- ほぼヘッドレスで運用できる
- Shellも使えるっぽい
- 簡単な操作
気になったポイント
- Timemachineサーバーとしての機能はなさそう
- 少なくとも現時点で筆者のIT13のUSB4とクライアント側を直結しても何もおきなさそう。
あとがき
参考になれば幸いです。
ThunderboltのP2Pは面白そうな機能なので、これがUSB4でも実現できればいいなあと感じました。