この記事では、価格の安いNASの選び方のおすすめを記載していきます。
NASとは何か?
NASとはNetwork Attached Storageの略で、通称ネットワーク対応HDDとも言われます。(バッファロー様のサイトより引用)
通常はLANに接続され、ネットワーク内の複数のコンピュータからアクセスが可能です。
NASの最大級のメリットがそこの部分にあります。
普通のHDDやSSDの場合、同時に使用できる、すなわちアクセスできるPCは1つです。
そのため、WINDOWSでもMACでも物理接続の外部デバイスでバックアップを取ろうと思ったら、PCの数だけ必要になったわけですね。
もちろんUSBなどで物理的な接続をこなすことで、ネットワーク接続よりも高速な接続を行いやすいという非常に強力ムヒなメリットがあるのです。
しかし、NASの場合1つあれば、複数のPCから同時にアクセスすることができちゃうわけなんです。
これって便利です( ´゚д゚)(゚д゚` )ネー
また、NASの真骨頂であり醍醐味とも言えるのがRAIDです。
HDDを複数組むことで、冗長性であったり、転送速度であったり、仰々しさであったりといった、ガジェットに必要な実用性や仰々しさをかち上げていくことができるわけです。
仰々しさは必要なのか?
必要ですよ。ガジェットの収集欲や所有欲を刺激してくれます。
また、僕はHDDを複数組むことで情報の安全性やリスクヘッジが可能になると僕は理解しています。(細かい部分は違うようですが。)
さらにNASは、サーバーやオンラインフォトストレージ簡易的なパソコンのような役割を果たしてくれます。
データの共有やバックアップ、ストレージの拡張など、様々な用途に利用されます。
しかも面白いのはLinuxベースのOSが使われることが多い点。
Linuxは軽いOSの一つなので、あまりマシンスペックを盛らなくても、そこそこCPU負荷の軽さで動作してくれちゃうわけなんです。
また、クラウドストレージと同様に、インターネット経由でファイルにアクセスすることもできます。
とはいえ、NASにはデメリットもあります。
ここで挙げておきたいのが2つです。
まずはセキュリティ上の懸念ですね。
ネットワーク上からアクセスできるので、セキュリティ上に結構怖いことになる可能性もそこそこあります。
セキュリティについては結構自分自身が勉強しないとならないことがおおいので、気をつけないとですね。
もう一つは処理性能がわかりづらいこと。
WindowsやMacとはシステム要件が違います。
そのため、このCPU性能で大丈夫なのか、メモリはこれぐらいで足りるか、ということが分かりづらいです。
また、CPUを調べまくっていて思ったのは、情報量が少ないCPUが多いこと。
たとえば、IntelのCPUであれば、大体Passmarkスコアという分かりやすい(全ての性能がわかるわけではないですが)ベンチマークスコアが見つかります。
しかし、NASのCPUの場合、あまりベンチマークスコアの情報が見つからないことが分かります。
そのため、初めてのNAS選びには手をこまねくことがけっこうけだらけにあるわけなんですね。
NASを使うことのメリット
NASを使うことのメリットはこちら。
大容量のファイルストレージを安価に作るのが可能
HDDを使うことになります。
HDDはジャンク品の場合非常に安価に用意できます。
ジャンク品、と思われるかもしれませんが、RAID1など比較的冗長性が高いRAIDを組むことで、壊れやすいというデメリットを低減できます
さらにNASは(とびぬけてやすくはないものの)結構安価に用意可能です。
さらに、電気代自体もそこまでかかりません。
消費電力は、抑えめなモデルであれば30W程度です。
普通のPCだともっと電気代を食うものが多いので、それを踏まえれば十分に節約できるかと思われます。
(ちなみに、最近のミニPCでは十分な性能があるのに20W程度の消費電力で済むものもあります。)
そのため、やり方次第では安価なHDDと手頃な価格のNASと、比較的抑えめな電気代とで、初期費用もランニングコストもローコストに運用することが可能です。
ファイルの共有が容易である
複数人でファイル共有したり、なんてことも可能ですし、自前の複数台のPCでファイルを融通することも可能です。
リモートアクセスが容易である
セキュリティには絶対に気をつけないといけませんが、それでも家のネットワークから離れたところからアクセスすることができます。
例えば職場、例えばご友人の家、例えば遠く離れた他県でも可能です。
セキュリティには気をつけないといけませんが。
汎用性が高い
データの保管場所としても、それ以外の用途にも、汎用性がすこぶる高いです。
単純にデータを保管するもよし、一時的なファイル共有の場所に使うもよし、TImemachineの保管に使うもよし、フォトストレージに使うもよし。
さらに、さまざまな用途に使えます。
省エネルギーである
確かに省エネルギーです。
省エネルギーなことは、発熱や電気代を抑えることにもつながります。
それ以外にも、停電時にUPSなどを使いやすいなどのメリットがあります。
電力消費量が少ないことで、UPSの電力消費を抑えられます。
そのため、安全に電源を切ることがしやすいかもしれません。
複数のデバイスで利用が可能である
先述の通り、複数のデバイスで運用が可能です。
MacでTImemachineを取りながら、WIndowsの画像をバックアップし、それをAndroidタブレットから閲覧する、なんてことも余裕のよっちゃんです。
価格の安いNASの選び方
価格の安いNASの選び方はこちら。
中古でも意外といいかもしれない
確かに保証期間や最新機能が欲しい場合は、新品を買うということも手ではあります。
しかしながら、とりあえずNASを試してみたい場合や、あくまでもバックアップに使い、PCと同時に壊れない限り、NASが壊れても問題ないと考える場合は、中古のNASを買ってしまってもいいと思います。
型落ちのハイエンドか新品のエントリーか型落ちのエントリーか
型落ちで中古のミドルレンジNASを買うか、それとも新品でエントリーNASを買うかが結構迷いどころだと思います。
それよりはどうしても性能は落ちてしまいますが、中古でエントリーのNASを買うというのも手ではあります。
高度な機能こそ使えない可能性はありますが、バックアップ用途には大体問題なく使えると思われます。
僕はTS231PとDS218jという中古のエントリーNASを持っていますが、概ねそんな感じですね。
2ベイ以上がNASを楽しめる
NASのキモともいえるRAID機能を愉しむのであれば、やっぱりベイの数は2つ以上欲しいところ。
可能ならQNAPかSynology
できればこの2つのメーカーがおすすめです。
理由としては、人気のあるメーカーで情報量が多いからです。
また、性能や機能の点でも、結構強力です。
QNAPかSynologyかどちらか迷いますが、僕だったらQNAPの方が値段が安い傾向にあるので、そちらを選びますかね。
NASを自作することで安価になる?
NASの自作についてです。
Celeronなどを搭載したミニPCとHDDと無料のNASOSなどを使うことで、安価にNASを爆誕させることが可能です。
それについてはどうなのでしょうか?
自作NASのメリットはコスパ良くハードウェア性能を追求できるポイント
自作NASの最大のメリットは、ハードウェアを自由にできるということ。
Celeron J4125というそこそこ使えるCPUがあります。
J4125を搭載したミニPCは、一万六千円程度で購入できますが、NASの場合は6から7万円程度出す必要性があります。
さらに、ミニPCを使うことで、複数のUSBポート、LANポート、HDMIポートを備えたNASを作り出すことができます。
コスパ良くハードウェア性能が卓越したNASを入手したい場合、自作するのはとてもいい選択肢です。
それにハードウェア性能がさほど欲しくなくても、みにPCからNASを作り出せるのはとてもいいと言えるでしょう。
機能性なら既製品にしましょう
とはいえ、QNAPやSynologyのようなNASのOSに比べると、無料のNAS OSは(これでも問題はあまりないとはいえ)機能が多くありません。
また、情報量はQNAPやSynologyの製品の方が多いので、初心者こそそちらにした方がいいかもしれません。
とはいえ、自作NASは面白いので、試してみる価値はあるかもしれません。
おすすめの価格の安いNASについて
おすすめの価格の安いNASについてはこちら。
Synology DS220J
DS220JはSynologyの価格が安い2ベイNASです。
QNAP TS233
TS233は、QNAPの価格が安いNASです。
TerraMaster F2-210
TerraMasterのこのNASはとてもコスパが高いように思います。
TErraMasterの製品は試したことがないのですが、ちょっと気になりますね。
あとがき
参考になれば幸いです。