この記事では、NASのベイ数は1ベイか2ベイか4ベイかどれがいいかを記載していきます。
僕はこれまでNASを4台使用してきており、1ベイのバッファローのNASも2ベイのSynologyのNASも4ベイのQNAPのNASも使用してきました。
多少は信憑性があるかなと思います。
記事のまとめ
・1ベイNASがおすすめな人→とにかく安さにこだわる人
・2ベイNASがおすすめな人→処理性能と価格のバランスを追求しつつ、RAIDを最低限組みたい人
・4ベイNASがおすすめな人→RAID10やRAID6など、速度と冗長性を追求したRAIDを組みたい人
NASのベイ数とは?
NASのベイ数についてです。
NASは便利
そもそもNASはネットワークに接続できるHDDのようなものです。
NASはデータのバックアップ先として優秀です。
フォトストレージ機能やDockerを導入してサーバーのように使ったりできます。
ベイ数とはHDDを搭載できる数のこと。
ベイ数についてうまく引用できるサイトがなかったのでとりあえず記載しますが、ベイ数とはHDDを搭載できる数のことだと思われます。
1ベイのNASなら1つ、2ベイなら2つ。4ベイなら、、となるわけです。
基本的にベイ数次第でHDDをどれくらい搭載できるかが決まります。(拡張可能な場合を除く)
なお、ベイ数以上にHDDを接続できる場合もあったりします。
たとえば、外付けのHDDを接続したりして、NAS全体のバックアップデータをその外付けHDDに作る場合などがあります。
ベイ数とRAIDの関係
ベイ数とRAIDでは関係があります。
RAIDとはWIkipediaによると複数台のハードディスクを組み合わせることで仮想的な1台のハードディスクとして運用し冗長性を向上させる技術となっています。なお、RAIDはライドではなくレイドと読むみたいです。
ぼくはWikiを見るまでライドと呼んでいました。
また、WIkipediaではRAIDを組む方法について以下の3つのうちどれを重視するかを記載しています
信頼性と速度、そして予算(HDDの利用効率も含む)です。
まさにトリレンマの如く、うち2つのみを満たせても、残りの1つを満たすことが難しいとされているようです。
例えば、予算を節約するためにHDDが2つの場合、速度を上げるならRAID0になりますが、一つでもHDDが壊れれば全てのデータがおじゃんになります。
一方で信頼性を高めるためにRAID1で構成すれば1つのHDDが壊れても問題ありませんが、速度がRAID0より出ません。
速度と信頼性を向上するために、HDDを4つ以上組むことも可能ではあります。可能ではありますが、その分だけ予算がかかってしまいます。
ベイ数ごとにRAIDを組めるかが変わる
まず、1ベイのNASの場合RAIDは組めません。
2ベイのNASの場合はRAIDを組めますが、1ベイのものより値段が上がってしまいます。
それに組めるRAIDのうち一般的なものはRAID0とRAID1だけです。
4ベイの場合はさらに多くの種類のRAIDを組めます。
冗長性にも速度にも優れたRAID6や、RAID6よりも単純だけど少し容量が減るRAID10が組めます。
しかし、1ベイNASよりも値段が高い2ベイNASよりもさらにさらに値段が上がってしまいます。
ここで気をつけたいのは、多くのNASにはHDDが含まれていないことです。
本体のみの価格となっていて、HDDを別途買わないといけない場合もあります。
それでは、ベイ数の比較について、掘り下げて参りましょう。
1ベイNASの長所短所
1ベイNASの長所短所についてです。
メリット1:手軽な価格帯で導入が可能
まずは、非常に手頃な価格帯で導入が可能というポイントです。
1万5千円を切る価格で日本メーカーのものなら購入できます。
SynologyのNASでも2023/03/14時点では一万六千円程度で購入が可能でした。
コスパの良さは素晴らしいと思います。
メリット2:省スペースで設置できる
ベイは地味にスペースをとります。
とにかくスペースを減らしたいという方にとっては、1ベイというのも選択肢の一つです。
デメリット1:拡張性に乏しくRAIDを組めない
拡張性に乏しい傾向にあります。
とくにベイ数が1つのために、基本的にはRAIDを組むことができないと思われます。
RAIDを組むことを考えた場合、もう少しベイ数の多いものにした方がいいかもしれません。
デメリット3:性能が高いものが少なめ
Amazonなどのサイトを調べた限りでは、なかなか性能の高いものが見つからないという印象でした。
(性能については基本的にCPUのPassmarkやコア数と周波数、メモリの容量で判断しています。)
2ベイNASの長所短所
2ベイNASの長所短所はこちら。
メリット1:RAID0かRAID1を組むことができ、冗長性または速度を向上できる
2ベイ以上のNASは、RAIDを組むことができます。
とくにRAID1を組むことで、片方のHDDに不具合が生じても、もう片方のHDDが壊れない限り動き続けます。
メリット2 性能が高い機種が4ベイのものより安く買える
2ベイ以上のNASであれば、普段の動きはもちろん、サーバーのように使えるくらい高性能な機種が存在します。
2ベイでも4ベイでも存在するのですが、その時に速度が出やすいです。
デメリット1 冗長性と速度を両方手に入れることができない
4ベイNASの長所短所
長所短所はこちら。
メリット1:RAID 5やRAID10やRAID6といった構成で冗長性もコストも担保できる
メリット2:NASっぽさがすごい
僕はNASについて、1ベイ、2ベイ、4ベイとベイ数を増やしてきた人間ですが、
メリット3 性能が高いモデルを選びやすい
デメリット1:高価格帯であるため導入費用が高い
4-4. デメリット2:大型で設置場所に注意が必要
デメリット 速度を活かすのは意外と難しいかも?
2ベイを選ぶ人
- 初めてNASを導入する人
- ホームユースや小規模オフィスでの利用を考えている人
- データ容量が数百GB程度で済む人
4ベイを選ぶ人
- データ量が数TBを超える人
- 大規模オフィスやクリエイティブ業界での利用を考えている人
- データのバックアップやRAID構成での利用を重視する人
1ベイを選ぶ人
- 簡単なデータのバックアップを行いたい人
- パフォーマンスや拡張性を求めていない人
- 予算が限られている人