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↑諸事情からかなり低品質な記事になってしまいました。申し訳ございません。

総合

【8945HSミニPC】GEEKOM A8を実機レビュー【A7とベンチ比較】

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この度GEEKOM様から提供をいただきまして、GEEKOM A8(8945HSモデル)を実機レビューさせていただきます!

GEEKOM A8はRyzen9-8945HS(今回レビュー)/Ryzen7-8845HSを搭載した比較的小型なミニPCです。

筆者としては以前提供を頂いてレビューしたGEEKOM A7とCPU以外そっくりだと思います

しかし、CPU以外の2つの点でも強化が入っているようです。それによってCPUベンチのスコアが1割ほど向上しているっぽいですね。1万円の価格差を十分に埋めてくれると思います。

クーポン情報や販売リンク

GEEKOM様より公式ストアまたはアマゾンで使えるクーポンコードをそれぞれ提供いただきました。期限はいずれも2024年7月31日迄とのこと。

まず公式ストアのクーポン情報です。クーポンコードA8shigeto5000を使うことで5000円オフとなるとのこと。

GEEKOM公式ストアのアフィリエイトリンクはこちら。https://geekom.jp/products/geekom-nuc-a8-amd-ryzen-r7-8845hs-r9-8945hs?sca_ref=6143644.uaePGZVvde

またアマゾンで使えるクーポン情報です。A8のRyzen9-8945HS版はA8SGT10off、Ryzen7−8845HS版はA8R7SGT10というクーポンコードを使うことで10%OFFになるとのことです。

コンテンツの注意点

  • 本コンテンツはGEEKOM様より提供を頂いたものです。
  • また、GEEKOM A7の動作検証時に外装にホコリが溜まっているのを確認しました。外装のホコリはできるだけエアーダスターで取りましたが、もしかしたらCPUにホコリがくっついている可能性がわずかにあります。

簡易スペック

簡易スペック表は以下のようになっています。
比較のためA7のスペックも載せています。

ミニPC名A7A8
メーカー名GEEKOMGEEKOM
CPURyzen9-7940HSRyzen9-8945HS
DGPUなしなし
メモリDDR5 32GBDDR5 32GB
ストレージSSD 2TBSSD 2TB
特記事項
WIFIWifi6E対応WIFI6E対応
2.5GBE搭載搭載
USB4搭載搭載

GEEKOM A7との比較

カタログスペックの比較

  • カタログスペック上はCPU以外の差はないように感じます。
  • 冷却方法については微妙に変わっているようです。
  • CPUの比較は以下のとおりです。
7940HS8945HS
コアスレッド8C16T8C16T
基本周波数4GHz4GHz
最大周波数5.2GHz5.2GHz
プロセス4nm4nm
デフォTDP35-54W45W
cTDP35-54W35-54W
Passmark3050929629
RyzenAI
NPU性能10TOPS?16TOPS
TPAI性能39TOPS
  • ほとんどの点で差はないようですし、CPUベンチについても7940HSのほうが若干高いかな程度ですが、TDPとRyzen AIで差が出ているようです。
  • TDPについては8945HSのほうが低いという記載をされているメディア様が多いです。
  • また、NPU性能については7940HSに比べて最大のTOPSで1.6倍となっています。

CPU・iGPUなど全体的なベンチマーク比較

最初のレビューで色々と比較しました。
なお、全体的に冷却条件や置き場所などを揃えていないためあくまでも参考程度に。

CrystalDiskMarkやFFXIV最新ベンチマーク、FFXVベンチマーク、Geekbench6の4つを計測しました。

A7・R9-7940HSA8・R9-8945HS
CMR1942220024
FFXIV44093679
FFXV31172683
GB630 S26212635
GB630 M1310513282
GB6.3.0 OC3259430156
GB6.3.0 VK3497235125

Cinebench R23マルチ及びFFXVでファンを当てて冷やした場合も検証

上記条件では配置場所などの条件を揃えていなかたので、ある程度揃えて、ファンを当てたり当てなかったりした場合どうなるかを検証しました。ちなみに室温は22度程度です。
また、一部ファンについてはPCのUSBから直接電源を取ったので、若干W数はそれによって向上している可能性があります。

検証をまとめるとこんな感じです。

実際GEEKOM A7についてはデフォルトの状態でCBR23のマルチテストでCPU性能を出しきれない場合があるんですよね。下記画像のような場合で、CPU使用率90%台をウロウロしている感じです。CPU温度は99度にも達します。

一方でGEEKOM A8についてはファンで冷やしてなくてもCBR23でCPU100%を維持することが可能でした。CPU温度は92度とミニPCとしては許容範囲の部類かもしれません。

  • CPU・GPU・消費電力は全てのテストでA8がA7を上回った
  • また、冷やしたほうが消費電力もベンチマークスコアも向上した

だいぶずさんな検証ではありますが、このような結果になりました。

もっと厳密に検証してみた

より条件を統一して検証することに。

PCには電源とHDMI、キーボード、マウスの4つだけを接続し、ファンはPCから電源を取らないで消費電力を計測します。

HWmonitorを起動した状態でCBR23を10分走らせ、アイドル時とテストを開始してから0分〜8分で1分毎に消費電力を計測します。消費電力の単位はWです。

冷却補助なしとありの2つを計測しました。

無補助A7A8
アイドル時1023W
0分6676
1分5267
2分5167
3分4869
4分5267
5分5166
6分5066
7分5066
8分5067
スコア1463515482
最大温度99.192.1

このような結果になりました。やはりW数はA8のほうがうえですね。

続いて、冷却補助ありを試してみるとこんな感じ。

有補助A7A8
アイドル時117
0分7483
1分5472
2分5373
3分5471
4分5571
5分5370
6分5271
7分5272
8分5372
スコア1488115926
最大温度99.192.1

ファンを当てることで確実に消費電力とベンチマークスコアが増大していることがわかります。

CrystalDiskMarkの比較

CrystalDiskMarkはA7(Acer N5000)とA8(Acer N7000)でそれぞれ以下のような結果となりました。
シーケンシャルアクセスでは1.5倍ほどの速度となりました。

注、A8の海外のレビュー動画なども参考にしたところ、Acer N7000でなくN5000が使われている個体もあるようです。また、別の中国系SSDが搭載されている個体もあるらしいですね。

LLMのテスト等でNPUを使いたかったが無理らしいです(2024/05/30時点

  • TwitterやGoogle検索で8945HSのRyzen AIを使ってLM Studioを回せないかと調べてみましたが難しそうでした。
  • また、その他Windows上でRyzenのNPUを用いたAI性能をテストする方法をしらべましたがこれも一般ユーザーにとってのいい方法がなさそうです。
  • なので、今回はLLMなどを用いたNPUのテストはできません。

その他のテストや動作について

ライセンスの確認

初回セットアップ時と初回セットアップ終了後にslmgr/dliで確認したところ、OEMライセンスと記載されています。

開封や外観について

  • 近々レビュー動画をあげるのでそっちで詳しく解説予定です。

アイドル時の消費電力について

  • 各機器を接続した状態で大体10Wです。

鳴潮の動作の簡易チェック

  • Twitter上の知人が鳴潮の動作が内蔵グラフィックだと重いと言っていたので、試しにGEEKOM A8で動作テストをしてみました。
  • 設定をこのような場合にして動きを止めてみた場合のタスクマネージャーの結果はこちら

また、この状態で消費電力を調べると87Wでした。

USB4の速度

40Gbpsの速度のチェックについては、筆者の手持ち機器では不可能です。
新しく機器を揃えるためには1万円のUSB4対応SSDケースが不可欠ですが資金難ですし、速度テストのためだけに購入するのもなんだかなあという感じなので、諦めていたのです

が、ちょうどM1 Macbook AirのThunderbolt4の速度が40Gbpsであることを思い出し、GEEKOM A8とM1 Macbook AirをUSB4ケーブルで直結して、M1 MacBook Air側からストレージテストを走らせたり、A8側からリンク速度を調べた結果がこちら。

残念ながら20Gbpsまでしか確認できませんでした。他の方が確認してくれるのを祈ります。

Biosの設定について

BiosについてはFAN Modeの設定がありました。ただ、GEEKOM A7同様iGPUのメモリ割り当て設定などはなさそうです。

各種アプリの動作について(GEEKOM A7の動作を参考にした場合

  • GEEKOM A7をメインPCとして使っているので、それをもとにA8の予想される動作を紹介します。780Mはクセがあるらしいので、もし参考になれば幸いです。
  • OBSについては基本的に動作しますが、OpenGLの設定をしないと画面が点滅したりする可能性があります
  • DaVinci Resolve無料版についてはOBSで収録したMKV・FHD・30FPSの編集なら、前準備をシておけば問題なく編集できるかと思います。
  • FirefoxでTwitterを見るなどすると画面が白く点滅する場合があります。その場合は設定を変更する必要があるかもです。
  • その他基本的な動作では特に処理性能が問題になることはなさそうですね。

メリット

A7よりも高いCPUベンチマーク

  • CBR23など一部のCPUマルチベンチマークを中心にA7よりも高いスコアが出ています。
  • 排熱の強化やTDPの低下などがプラスに働いているものと思われます。

A7よりも高いSSD速度

  • AcerのSSDが使われており、シーケンシャルアクセスで7000MB/sというかなりの速度が出ています。
  • ランダムアクセスも速いのでとても魅力的です。
  • ただ、SSDの型番が別の個体も存在するようです。

金属筐体かつ小型なため、外側からファンで冷却を補助することが可能

  • 一般的に小型の筐体であることは冷却に対して不利になります。
  • しかし、小型の筐体である一方で熱伝導率の高いアルミボディであるために、外側からファンを当てるなどすることで冷却の補助が可能です。
  • 実際に冷却を補助することでCinebench R23のマルチ、10分のテストでより優れたベンチマークを出せました。
  • このことから冷却において帰ってプラスに働くと思います。

現状AMDの最新かつ最強クラスのモバイルプロセッサ(記事完成時点で)

  • 恐らく現時点でAMDのモバイル向けプロセッサとしては最強クラスの性能と見ていいでしょう
  • Passmarkは29600程度、GPUはRadeon 780M、NPUも16TOPSとAMDのCPUとしては最強クラスとして間違いないでしょう

補足 とはいえIntelやAppleやQualcommと比べると微妙に感じるかも?

  • とはいえ、最近はこの手のモバイルプロセッサはCPU性能もGPU性能もAI性能も省電力性能もありとあらゆる点で競争が激化しているジャンルです。
  • Intel Core UltraやApple M4やSnapdragon X Elite等に比べると省電力性能やNPUの性能などで劣る可能性があります。
  • この手の中華メーカーのミニPCに積まれるであろうのはIntel Core Ultraだと思うので、比較次第ではきついかもですね。

補足 記事執筆完了後にRyzen AI 300が発表

記事執筆完了後、さらにNPU性能などが向上したRyzen AI 300が発表されました。

AI性能についてはRyzen AI 300のNPU単体で8945HS全体のAI性能を上回っているらしく、凄まじいの一言だと思います。

下記にTwitterに貼ってもバズらなかった棒グラフを記載します。

ただ、記事公開時点(2024/06/06)ではRyzen AI 300を搭載したミニPCは発表されていないっぽいですね。

Acerの2TBの大容量NVMe SSD

個々まで大容量なストレージを搭載してくれることは、動画編集やライトなゲームユーザーの人にはありがたい点だと思います

  • 個人的にミニPCをYoutube作業用のPCとして使い込んでいる筆者としては大容量はとってもありがたいです。
  • M2 2242 SSDがついていますがこれだったら普通の2.5インチベイにしてほしかった気もなくはないです。ただ、そうすると小型というメリットも損なわれてしまうので難しいところ。

十分充実のインターフェース

  • ミニPCとしては十分なインターフェースが搭載されています。
  • USB-A×4、USBc×1、USB4 40Gbps×1、HDMI端子×2に2.5GBEや3.5MMなどミニPCのインターフェースとしては十分だと思います。
  • クアッドディスプレイや2.5Gbpsでの有線通信にもデフォルトで対応しています
  • ただ、欲を言えば最近のミニPCやNASには5GBEを積んだ機種も出てこようとしているので、5GBE積んでくれると面白いかもですね。

デメリット

NPUやGPUの強さをAIで活かしきれるかが不明

  • 少なくとも2024/05/30時点ではNVIDIAのGPUやApple Siliconに比べるとRyzen AIをAI的な用途に活かしにくいと思われます。

その他のポイント

A7と良くも悪くも大差がない性能

  • ベンチマークスコアを見る限りではA7よりは性能的には上回っているものの、大差は有りません。
  • もしA7やその他のRyzen7040HSからこのA8に回買える理由としては弱いかもしれません。

WIFI6E対応、しかしWIFI7非対応で、デフォルトで6GHZを掴んでくれない

  • WIFI6Eに対応しています。
  • ただしWifi7には非対応です。
  • ちなみに日本で発売が予定されているミニPCではMinisforum ATOMMAN X7 TiがWifi7に対応しています。
  • また、デフォルトの状態では6Ghz帯のWIFIを認知してくれません。

OEMライセンス、但しWindows11 Proで競合機種より価格は高め

  • ミニPCはライセンス問題を抱えるものもありますが、GEEKOM A8はslmgr/dliで確認する限りOEMライセンスとなっていて恐らく正規品と思われます。
  • また、これまでレビューしてきた5つのGEEKOM製ミニPC及びA8と同時に提供を頂いたGT13 Pro(レビュー記事・動画作成予定!)も同じくOEMライセンスでした。
  • 但し気になる点として、そのPro版のWindowsを使っているからかどうかはわかりませんが競合機種に比べ値段が高い傾向にあります。
  • Home版やベアボーン版を出してくれたほうが個人的には求めやすいかと思いました。

あとがき

参考になれば幸いです。

GEEKOM A7から目立った変化はないもの、排熱が強化されているのかCPUベンチや消費電力が増大しました。

また、SSDが高速化している可能性があり、NPUも1.6倍の高速化がされている可能性があるため、こちらのミニPCも全然有りだと感じました。

ご覧頂きありがとうございました!

 

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