2023/12/18追記、この記事は3ヶ月以上前に書かれたもので、内容が古い可能性がございます。
この記事の更新は、主に誤字脱字や明らかな誤情報がないかを修正する更新となっており、内容や主張に対する加筆修正はあまり行っておりません。
2023/08/11追記、誤解を招く可能性があるため記事タイトルを修正しました。Windows11はサーバー用途には使えないらしいです。記事タイトルにファイルサーバーという言い方をしてしまうとさも規約違反のようになってしまいます。そこで、NAS化と変更しました。
この記事では、QNAPのNASをやめて、WIndowsのファイル共有を用いた擬似的なNASに乗り換えたという話を記載しています。
NASはとても便利なのです。なのですが、普通のWindowsのPCに外付けHDDをつけて共有フォルダを作った方がいいのでは無いかと思ってしまいました。
そこで、両者のメリットデメリットを書いて、頭の中を整理したいと思いました
N100は実際にレビューしましたが、最新のエントリーCPUを搭載しており、ベンチマークも比較的高め。
CBR23もシングル900、マルチ3000という性能の高さが素晴らしいです。WIndowsとしても使えます。
CHUWIが良さそうなミニPCを出しているので紹介していきます。
記事のまとめ、比較、注意点
比較
比較表です。
QNAP | Windows | |
OS | QTS | Windows |
OSの機能性 | 中 | 最高 |
OSの軽さ | 結構軽い | わりと重い |
アプリの充実度 | そこそこ | かなり |
Docker | 可能 | 可能 |
オフィスソフト | ある | 超充実 |
フォトストレージ | あり | 発見できず |
共有設定 | 簡単 | 難解 |
セキュリティ | 対策が必要 | 対策が必要 |
セキュリティの情報 | 少ない | 多い |
CPU性能 | エントリーが多い | なんでもある |
CPUあたりの価格 | 高い | 普通 |
リスク | 分散型 | 集約型 |
ライフスタイル | ミニマリスト | マキシマリスト |
RAID | 組める | 組めるらしい |
注意点
この記事では、Windows11にファイル共有でデータを共有することを書いています。
しかし、条件によってはライセンス違反となってしまいます。
条件の一例として、他のデバイスから接続できる台数は20台だとか。
しかし、他の記事なども参考にした上で台数の制約を守ればファイルサーバーだと使えそうだと思い、とりあえずは問題なさそうだと思い記事を書いています。
しかし、運用方法などは人によって異なります。
ライセンスについてなどは各自調べてみるといいかもしれません。
Windowsの擬似NASのメリット
擬似NASのメリットはこちら
セキュリティ対策のための情報が多い
WindowsでもQNAPでも、セキュリティは対策が必要です。
しかし、WIndowsの方がネット上の情報量が多く、セキュリティ対策がしやすいはずです。多分。
Windowsとしても使える
擬似NASの場合、Windowsをそのまま使うことができます。
Windowsは非常に多機能なOSで、様々な用途に使うことができます。
なお、アプリサーバーとしても使えると記載していましたが削除しています。
便利なアプリが多い
アプリがとにかく多いです。
圧縮や解凍アプリ、高速コピーのアプリ、フォトストレージとして使えるGoogleドライブや重複画像を消すアプリなど様々な便利なアプリがあります。
QNAPなどのNASもいろいろできるのですが、WIndowsのアプリの豊富さには勝てない気がします。
だいたい無線接続も可能
多くのWindowsPCはWIFI接続も可能なことが、WIFI接続ができない多くのNASに勝っているポイントです。
無線接続だと速度は大幅に落ちますが、物理的な接続なしにデータのやり取りができます。
デメリット
デメリットはこちら
安定しない印象がある
長期的に動作させていると、画面の表示が崩れたりして、安定しない印象です。
定期的に電源を切った方が良さそうです。
たまに接続できないことも。
ハードウェアに原因があるのか、OSのバージョンとの相性が悪いのかはわからないのですが、MacやiPadから接続できないことが結構あります。
最大接続台数は20台まで?
最大接続台数は20台までです。
筆者はこれまでの経験上10台ぐらい接続することはありますが、それ以上はないですね。
逆に20台を超えて接続するような場合はWINDOWS11は厳しいかと思われます。ほかのものにしたほうがよさそうですね。
QNAPのNASの方が優れている点
とはいえ、QNAPのNASの方が優れている点も多数あります。
エンクロージャーやHDDケースの必要性が少ない
QNAPのNASの場合、多数のべいがあるために、HDDケースなどを別途用意する必要性がありません。
ファイルサーバーとして使うのにおすすめなミニPC
WIndowsPC、できるだけ省電力で小型で安価なものがおすすめ、メインでも可
まず、筆者が使っているWindowsのミニPCはこれです。
このミニPCの16GBメモリ、512GBのSSDモデルを使っています。
まず、CPU性能はあればあるほど良いです。
とはいえ、たいていの処理は時間さえかければどのCPUでも大抵こなせるので、多少性能が低くても大丈夫だと思います。
また、メモリは基本8GBで大丈夫ですが、さまざまな用途に使う場合は16GB以上欲しいかもしれません。
また、ストレージも同様で、基本256GBで大丈夫ですが、それ以上を求めた言い方はそれ以上がいいかも。
端子について
端子については2.5GBEがあると高速なデータのやり取りが可能になります。2つあるとなおよしです。
もちろん2.5GBEでなく1GBEだった場合やイーサネット端子がない場合でも、USBから2.5GBEに変換できるアダプタが3000円程度で販売されています。
また、USB4端子があれば高速なデータの転送もできるかもしれませんが、ケーブル自体値段が高く、さらに短い傾向にあるので、実用性はちょっと気になるポイントですね。
共有するストレージについて
一番難しいのがこの共有ストレージですね。
ミニPCの種類によってもどんなストレージを格納できるか違うんですよね。
4種類紹介します。
また、デメリットとメリットで、個人的に思った点を紹介します。
3.5インチHDD
一般的なストレージといったらこれになります。
メリットは以下の通り
- 100MB/s以上は出る傾向にあり、そこそこの速度が出る
- 容量あたりの値段がこの4つの中では安価
- 保存ストレージとしては一般的
- 値段が安いために、RAIDを組んで冗長性を確保したり、バックアップとして複数用意したりしやすい
デメリットは以下の通り
- 3.5インチもあり、ほとんどのミニPCに内蔵できない
- 消費電力は比較的大きい傾向に
- 衝撃にSSDよりかは弱い
- SSDに比べると速度が遅い
2.5インチHDD
基本的に3.5インチHDDと同じですが、その違いは以下の通り
- 2.5インチのため、3.5インチよりも省スペースで、内蔵しやすい
- 速度は3.5インチに比べると遅い
- 容量あたりの値段は高い?
2.5インチ SATA SSD
2.5インチのSATA SSDです。個人的には一番ちょうどいいかと思います。
メリットは以下の通り
- HDDより高速。で、500MB/s程度出るものも多い。特にネットでの接続は2.5GBE接続が一般的なものの中では早い傾向にあるためちょうどいい速度
- 2.5インチのため3.5インチよりも省スペースで内蔵しやすい
デメリットは以下の通り
- NVME SSDよりかは多少安いものの、HDDに比べると値段が高い
- 2TBを超えると値段が急に高くなる
- NVMEよりかは遅い
NVME SSD
高速です。しかも最近値段が結構下がってます。
WIndowsPCを用いたNASに必要なもの、用意した方がいいもの
HDDやSSD
エンクロージャーやケース
イーサネットハブやLANケーブル
保存先に使うのはSSDでもいい気がする
HDDよりもSSDのメリット
HDDの欠点を補うためにRAIDをくみます。
RAID5の場合、容量を上げて、速度を向上させ、冗長性を上げることができます。
ただ、RAIDを組むよりもSSDを搭載した方が高速になるかもしれません。
コラム
ディスクの管理からのフォーマットの時短方法
WIndows11のディスク管理からRAID0にした場合、フォーマットに時間がすごいかかります。
これを解決する場合は、クイックフォーマットにチェックを入れましょう。
これですぐに終わります。
他のPCの共有フォルダにアクセスできません!どうしたら?
アクセスができない理由はさまざまですが、僕が過去にアクセスできるようにした事例についてお話しします。
過去にWindowsにMacからアクセスができないか試していました。
しかし、WIndowsの資格情報からユーザーを作っても全然アクセスができず、ゲストアカウントでもアクセスできるようにするしかダメだったのです。
ここでつまづいたのはどこのユーザーを作るべきかという点。本当は今Windowsにログインしているアカウントのようなユーザーを作らないといけなかったんですね。
Windowsの設定アプリから、別のMicrosoftアカウントを持っているか、MSアカウントを持っていないユーザーを作る必要性がありました。
これを作ってから、共有したいフォルダのプロパティで、共有のユーザー名を追加すると、あら不思議。できちゃうんですね。