この度はFOSSiBOT様よりHelio G99タフネスタブであるDT2を提供いただき実機レビューします。
DT2はHelio G99搭載のタフネスタブという定番の構成ですが、指紋認証に対応し2万mAh以上のバッテリーを搭載しています。また、66Wの急速充電にも対応。
筆者はこれまでDOOGEE R10とBlackview Active 8 Proを提供を受けてレビューしたことがあり、今回でHelio G99搭載のタフネスタブのレビューは3機種目となります。
注、担当者さん曰く実際に発売されるDT2の物理メモリは12GBとのことですが、今回この記事でレビューしている個体は8GBメモリを搭載しているとのことです。
また、楽天市場でも2023/12/13時点では実質40000円程度で購入可能となっています。
FOSSiBOT DT2の特徴
DT2は特筆すべき4つの特徴があります。
それを出すために簡易的な表で別のG99タブと比較します
8 Pro | R10 | DT2 | |
SoC | G99 | G99 | G99 |
物理メモリ | 8GB | 8GB | 12GB |
ストレージ | 256GB | 128GB | 256GB |
充電速度 | 33W | 18W | 66W |
前カメラ | 16MP | 16MP | 32MP |
後カメラ | 48MP | 20MP | 64MP |
Wifi6 | 非対応? | 対応 | 対応 |
SoCがHelio G99である
Helio G99です。
Helio G99は比較的人気なミドルレンジSoCです。
これは3機種ともに同じですね。
物理メモリが12GBである。
仮想メモリを含まない物理的なメモリがDT2のみ12GBとなっています。他の機種は8GBとなっているのにです。
マルチタスクにも強い可能性があります。
充電速度が66Wととても速い。
DT2は充電速度が66Wとこれも3機種の中では最速となっています。
実際に計測したところ55W程度の速度で充電ができていました
カメラの画素数がとても高い
大前提として画素数は必ずしもカメラのきれいさには直結しませんが、それでもDT2は他の2機種に比べて前後カメラの画素数が高いです。
前のカメラは32MP、後ろのカメラは64MPとかなり強力な印象を受けます。画素数だけ見ると。
なお、DOOGEE R10やActive 8 Proにも強みはあります。
例えばDOOGEE R10はスペックは控えめですがその分値段も控えめになっていることが多いです。
また、DT2やActive 8 Proよりも薄型に仕上がっています。
Blackview Active 8 Proについても強みがあります。
たとえばActive 8 Proはハーマンカードンのクアッドスピーカーを採用しており、ハイエンドタブレットとも肩を並べるレベルのスピーカー音質があります。
なので単純な比較はできませんが、それでも多くの点でDT2に強みがあるかもしれません。
簡易スペック表
タブレット名 | FOSSiBOT |
メーカー名 | DT2 |
SoC/CPU | Helio G99 |
メモリ | 12GB※ |
ストレージ | 256GB |
画面サイズ | 10.4インチ |
解像度 | 1200×2000 |
その他特記事項 | |
充電速度 | 66W充電 |
電池容量 | 約22000mAh |
GPS | 対応 |
指紋認証 | 対応 |
スピーカー | 4つ |
※なお、現時点ではスペックは8GBと記載されていますが、担当者さんによると正しくは12GBメモリらしく、今後のOTAで12GBメモリになるとのことです。
なお、スペックはFOSSiBOTの公式サイトのリンクを参考にしました。
開封、実際の動作、
開封
付属充電器について
付属充電器は66Wとなっています。
スピーカーの音質
FOSSiBOT DT2は4つのスピーカーを搭載しています。
実際にKing Gnuの「SPECIALZ」を聞いてみると、音質はあまり良くないと感じました。
動画を高音質で愉しみたい場合は別途スピーカーやイヤホンがあると良いかもしれません。
実際に手に持ってみた感想
さすが1Kg越えは伊達じゃないという感じでかなり重量感がありました。
とはいえ、背面がゴムっぽい感じでざらざらしており、持ちにくくはないですね。
用途次第では持ち歩くのは大変かもしれません。
充電速度
ポータブル電源やスマートプラグにつないで充電速度を計測しました。
誤差もあるでしょうが56W程度のようですね。
防水テスト
水をかけてみましたが、現状問題なく動作しています。
気になった挙動①
カーナビとして使うためにクランプに取り付けたところ、画面に誤作動が出ました。
ズームインしようとしたつもりがズームアウトしようとしてしまったりしました。
気になった挙動② スリープ状態から復帰しようとする
スリープ状態にしているとバイブレーションとともに本体が起動して、その後再度スリープに入るのを繰り返します。
顔認証や指紋認証をオフにしても反応したのでわりと謎な挙動です。
こちらについてはアップデートで改善されるかもしれません。
気になった挙動③ ごく稀に画面のタップが不安定に。
1度だけ画面のタップがとても不安定でガタガタになったことがありました。
現時点では同じ現象は再現できていませんが、とりあえず念のため共有します。
各種ベンチマーク
Helio G99と8GBの物理メモリ(記事執筆時点)を持つDT2のAntutuとGeekbench6のスコアのテストです。
まずはAntutu Ver9です。
2回計測しましたが、最高値はなんと37万点とこれまでレビューしてきたHelio G99搭載タブとしては最高値をたたきだしてくれました。
また、Antutu V10スコアでは41万点となっています。
Geekbench6のスコアはこちら。
メリット
メリットはこちら。
Helio G99でAntutu37万点
昨今多くの格安メーカーの端末に多く搭載されている人気SoCのHelio G99を搭載しています。
ブラウジングや動画視聴を余裕を持ってこなせ、さらに軽いゲームなどもこなせる性能となっています。
また、メモリも記事執筆時点では8GBで、普通程度かと思います。
さらにAntutu V9スコアは筆者が計測したどのHelio G99搭載端末よりも高い37万点をたたき出してくれました。
性能についてはわりと良いのではと思います。
防水防塵ミルスペック
防水や耐衝撃を備えており、タフネスです。
強力そうなライトを装備
背面に面積の大きなライトを装備しています。
面積が広くかなり明るい印象を受けました。ライトが強力なタブレットを求めてる人にも存外良いかもしれません。
指紋認証に対応
側面にある指紋認証のスペースに指を振れることで指紋認証でロック解除が可能です。
指紋認証と言えばホームボタンや電源ボタン、ディスプレイ内にあるイメージなので、結構斬新だと感じました
22000mAhの大容量のバッテリー
22000mAhの大容量バッテリーを搭載しています。
電池に限りがある野外活動などでも使いやすいかもしれません。
地味にWIFI6に対応
Wifi6に対応しているようです。
最近格安タブでも従来のWifi5から進化したWifi6に対応した端末が増えて嬉しい限りです。
より高速な通信が可能なモノと思われます。
技適を確認
技適マークを確認できました。
デメリット
デメリットはこちら。
1kg重量2cm厚さで重厚すぎるかも
1kg超えの重量となっていて、かなりヘビーです。
また、さらに厚さは2cm程度となっていて、タブレットスタンドなど次第ではうまく取り付けられない場合もあります。
ケースがない可能性も
DT2自体の懸念点ではないのですが、タフネスタブレットの傾向として、適度なケースが販売されなかったりします。
もちろんタフネスタブレットは衝撃などには強いと思いますが、本体が摩耗したり傷がついたりすると売却時などに値段が下がる等の不利益があるかもしれません。
その他のポイント
ちょっと不具合もあるが改善されるかも
スリープ時に画面が定期的に起動する謎の不具合があります。
とはいえ今後修正されるかと思われます。
スピーカーの音質はあまり良くない
スピーカーの音質はあまり良くありません。
4スピーカーといえどさほど音質は良くないですが、用途次第ではBluetoothやUSBでの接続に対応したスピーカー等を接続すればなんとかなると思います。
USB端子が狭い
USB端子が狭いです。普通の充電ケーブルなら問題ないと思いますが、ハブなどを指すとつっかえる場合があります。
スクリーンショットの後に編集画面が入る
スクリーンショットを撮影した後に編集画面が出ます。
個人的にはこの編集画面を出さない設定ができるとなお良かったです。
あとがき
参考になれば幸いです。
指紋認証や64MPのカメラなど面白い機能が結構ありました。