2023/11/28追記、充電テストの表作成方法に誤りがあり、実際の充電速度よりも大幅に劣る結果を表記してしまいました。この度は本当に申し訳ありませんでした。
この度なんとなんとの南南東。ポータブル電源メーカーとしては有数のメーカーであるBLUETTI様よりありがたく提供を頂いて最近発表されたAC2Aをレビューする運びとなりました!
感謝感激雨あられです。
筆者は過去にはBLUETTI様のEB3A自費で購入してレビューしました。低容量のモデルながらもリン酸鉄採用で3Pソケット(メス)のケーブルで充電が可能、そして白くて温かみを感じるデザインが特徴的でよく使っています。
そのような製品をせっかく私なんぞに提供いただいたので情熱と熱情たっぷりにレビューしていきます。
レビューや検証を一通り終えた感想としては、ミニマルかつシンプルな必要十分なポータブル電源です。
サイズもコンパクトでデザインも悪くないので日常生活でも使いやすそうです。
価格も安くなりそうでポータブル電源を初めて買う人にもおすすめの一台ではないかなと勝手に感じました。
BLUETTI様の公式サイトでも購入が可能です。公式サイトでは2023年11月24日まで19800円の早割価格となっています。
また、BLUETTIさんの公式ショップでの購入リンクはこちらです。
AC2Aの開封、外観、AC2Aの単体の使用感
開封
外箱から箱を取り出してみました。
オープン!
それではおまちかねの中身です
気になる充電速度は?
AC2AはAC充電で45分で80%まで充電できると書かれています。
そこで実際の速度をチェックするために、検証してみました。
- 3ピンソケットメス端子を使って高速モードでAC2Aを充電
- AC2Aには充電のみ行い放電は行わない
- 充電前にAC2Aの電力を使い切って、その後数十分ほど放置した状態から充電スタート
なお、計測時間は5分刻みですが、インターバルアプリを使ったとはいえ人力でのチェックですので最大で30秒程度の計測の誤差があります。
2023/11/28追記、こちらの表の計測時間のうち25分と30分が欠落していたため計測時間と電池残量の表が途中からずれるという誤りがございました。本当に申し訳ありませんでした。
AC2Aの充電テスト | |
計測時間 | 電池残量 |
0分 | 0% |
5分 | 7% |
10分 | 16% |
15分 | 24% |
20分 | 32% |
25分 | 41% |
30分 | 49% |
35分 | 57% |
40分 | 65% |
45分 | 73% |
50分 | 82% |
55分 | 90% |
少なくとも筆者の計測方法では45分では73%まで充電できましたが、公称値の80%にはごくわずかに足りない結果となりました。
AC2AをEB3Aと比較した使用感
外観の比較
デザインの比較はこんな感じ。
充電について
AC2Aの充電速度は45分でほとんどを充電できるという充電速度が売りでした。
なのでEB3Aと一緒に充電してみたところ、こんな感じ。
EB3Aのほうが圧倒的に速いです。約2倍
しかし、EB3Aは本体の排熱の音と匂いと熱がスゴイですが、それに較べるとAC2Aはかなり抑えられている印象です。
続・充電について
充電についてはあまりにも遅かったのでいろいろ調べると、BLUETTIのアプリ上で充電速度を切り替えられることに気づき、切り替えた上で充電してみた結果がこちら。
ちゃんと267W程度出ていました。結構速いですね。
また、ワットチェッカー代わりにスイッチボットのスマートプラグで消費電力を確認した結果がこちら。
わかりづらいですが、だいたい同じぐらいの消費電力になっていますね。
ちなみにEB3Aについても充電速度を高速化する設定はありましたが、バッテリーの劣化が早まるという警告があったので、試していません。
外観について比較
AC2Aのほうがコンパクトに仕上がっています。
端子類が減り、ライトがなくなり、ボタンも中央にまとめられてスリムになっています。
一方でEB3Aはごっちゃりしていますが、ライトも細かい端子類もあります。
また、AC2Aには側面に3ピンソケットメスの充電端子とアース端子がありますが、EB3Aには何もありません。
また、EB3Aは上部にワイヤレス充電ポートがありますが、AC2Aには何もありません。
個人的にはAC2Aの上に軽くて細かいモノを置きたいときもあるため、個人的にはAC2Aのようにワイヤレス充電ポートがない方が助かります。
AC2Aのメリット
メリットはこちら。
リン酸鉄リチウムイオン電池採用
リン酸鉄リチウムイオン電池を採用しています。
今日のポータブル電源は主としてリン酸鉄系か三元系のリチウムイオン電池が採用されています。
三元系はより小型でエネルギー密度が高く比較的コスパが良いというメリットもあるモノの、寿命や安全性の点ではリン酸鉄系の方が優れていると言われています。
AC2Aはリン酸鉄系リチウムイオン電池を採用しており、安全性や寿命の点で優れていると思われます。
ちなみにEB3Aもリン酸鉄系です。
BLUETTI製であり、5年間保証も。
BLUETTIのポータブル電源であることも結構なメリットですね。
ポータブル電源は様々なメーカーやブランドが参入しています。
おそらく大半は安全性などにしっかり配慮して作られたモノですが、中にはちょっと気になるモノもあるかもしれません。
しかし、BLUETTIさんはポータブル電源メーカーとしてはA社やJ社やE社のように名の知れたメーカーだとあくまでも筆者は考えていて、安心感がかなりあります。
また、このAC2Aは5年間の保証もあり安心感があると思います。
静音・コンパクト
AC2Aは結構コンパクトに作られています。
持ち運びにも便利そうですね。
また、筆者は良く机の上にポタ電を置いてW数を計測したり、充電器代わりに使ったりと言ったことをやっているのですが、そうした際もコンパクトな方が当然有利ですね。
また、静音であるのも特徴的です。
圧倒的なマシンパワーをもつEB3Aと比較した結果でもありますが、発熱や騒音が控えめになっています。
本体の上側面にはワイヤレス充電ポートがないのも良いポイント
ワイヤレス充電ポートがなければ安全性に配慮した上で上にものを置くときに気兼ねなくおけます。
もちろんタブレットや小物など、ほとんどポータブル電源に圧力を与えないような重量のモノをほんの一時的に置くだけに限ります。
また、もちろんポータブル電源の上にものを置くことはほぼ確実に推奨されてないと思うので自己責任でお願いします
コンパクトで日常生活で使いやすい
AC2Aはポータブル電源として比較的コンパクトに作られています。
たとえば机上で臨時の充電器や電源タップとしてAC2Aを使いたい場合にも使い勝手が良いと思います。
また、使わないでメタルラックや棚にしまう際にもスペースを取りません。
デメリット
出力などのパワーはEB3Aの圧勝。
価格帯も微妙に違うのであれですが、EB3Aのパワーが圧倒的でした。
デフォルトの充電速度や最大出力においてAC2Aの約2倍で、マシンパワーが圧倒的でした。
出力W数の表示と実際の数値に乖離がある。
諸事情で66W充電器をつないで、ポータブル電源からのW数をを計測する機会があったのですが、AC2Aは110Wとかなり高い数値が出ていました。
実際の充電器の出力は55W程度だったのでかなり開きがあります。
その他の情報
端子類も必要十分。
個人的に端子類が必要な分だけあるのは良いポイントだと思いましたが、人によっては必要な端子が無い場合もあるのでこの位置に記載しています。
最小限にとどまっている印象があります。
まず入力端子としてはソーラーパネル用の端子と3ピンソケットメスの端子があります。
後者はデスクトップPCやモニターやサーバーなどに使われることもある端子で、ガジェット好きの方には持っている方もいらっしゃると思いますし、複数機器で使い回せるのは良い点だと考える方もいらっしゃると思います。
出力端子は6つです。
まずはシガーソケットです。
シガーソケットは車のシガーソケットに使うアクセサリを使うこともできます。
続いてUSBで、USB-A端子が2つと100WのPD充電が可能なType-C端子が一つ搭載されています。
PD対応のType-CでノートPCを充電するもよし、USB-Aから電気毛布で温まるもよしです。
また、普通の2口コンセントも2つ搭載しています。
ただ、人によっては足りない端子もあるかもしれません。
また、PDでの出力ではなく入力には対応していないのは個人的にはちょいマイナスです。
PD充電ができるとスマホやMacbookやGalaxy Tab S9 FEを充電したのと同じ端子で充電できるので、できれば対応して欲しかったですね。
技適について
AC2AにはBluetoothを使った機能もあるため、技適があると安心して使えるのですが、本体を確認する限り技適はありません。
とはいえ、EB3Aには技適があるため、今後追加されるモノと思われます。
EB3Aと表示されるW数に差が。
EB3Aと表示されるW数に差がありました。
似たような機器を接続しているのにEB3Aは70W、AC2Aは100Wと表示され、当惑しました。これは今後検証しますね。
AC2Aはどんな人におすすめ?逆にどんな人に不向き?
ポータブル電源が欲しい人の中で、AC2Aはどんな人におすすめできるかを記載していきます。
とにかく安い有名メーカーでリン酸鉄系のポータブル電源が欲しい人
ポータブル電源をとにかく安く、その上でリン酸鉄を採用した有名メーカーのポータブル電源が欲しい人にお勧めです。
ポータブル電源はさまざまな製品があります。初心者の方にとっては選ぶのが難しいと考えられることも多いことでしょう。
なので、その場合にとりあえず安全性や寿命の点で優れているとされるリン酸鉄系で、さらにポータブル電源メーカーとしては結構名の知れたBLUETTIさんのポータブル電源を購入するというのは一種の選択肢です。
価格についても比較的安いことが多いので、とりあえず最初に買うという場合に良いかもしれません。
3ピンソケットメスケーブルだけで機器を充電したい人
3ピンソケットメスケーブルという比較的他の機器とも使い回しやすく比較的スリムなケーブルだけで充電できることは結構なメリットです。
ポータブル電源の中にはType-Cや3ピンソケットメスケーブルで充電できず、それ専用のケーブルを使わないと充電できないモノもあり、そうしたものは使いにくいと感じる場合があります。
なので、3ピンソケットメスケーブルで充電できるのは良いポイントです。
Type-Cで統一することにこだわりを持たない人
ポータブル電源の中にはType-CでのPD充電に対応しているモノもアリ、そうしたものはスマホやタブレットなど様々な機器と同じ充電器を使って充電できます。
筆者もType-C対応のポータブル電源を持っていますが、PDだけで充電できることは心底便利です。
昨今はノートPCやAndroidタブレットだけでなく、小型のデスクトップPCに至るまで、緩やかにPD対応の機器が増えて言っています。
そうした機器のようにポータブル電源も充電できると便利です。便利ではありますが、ポータブル電源にまでPDでの充電を求めない人にとってはAC2Aは良い選択肢でしょう。
高い性能や特殊な機能が必要ない人
例えば高いW数での充電や放電が可能なポータブル電源が必要な方もいらっしゃると思います。
また、昨今ではポータブル電源も防水に対応したモノもあります。
そうしたスペックが必要ない人にはAC2Aはお勧めの選択肢です。
あとがき
参考になれば幸いです。