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【2022】Celeronはゴミでも使えないわけでもないと思う理由

2022年7月20日

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この記事は2022年7月ごろに作成した記事です。現在はCeleronの後継ともいえるN95やN100といったIntel ProcessorブランドのエントリーCPUがかなりの大人気です。そのため、より現状に沿うような形に修正しています。

この記事で紹介していたCeleronはN5105やN5095など、Passmarkが4000程度のものだったのですが、N95やN100はPassmarkが5600程度となっており、性能がより向上しています。

値段についてはN5095やN5105のほうが若干は安いもの、N95やN100と大して変わりません。

なので、基本的にはそういったIntel Processorのほうがおすすめです。

特にWindowsを動作させるなどの場合は、より処理性能が高い方がいいと思います。

今回はCeleronがゴミでも使えなくもないと考えるCeleronが好きな人が意見を言います。

よくCeleronについては以下のような言説を目にします

「性能が低くて使えない」

「ゴミである」

情弱用のPCである

しかし、僕はそう思っていません。

僕がCeleronがゴミでも使えないわけでもないと思う理由は簡単で、

・新しめのモデルであれば、ブラウジングやオフィスソフトの使用、ブログ執筆などを十分快適にできる

また、性能の割には省電力で、値段が安い。

この記事を書いたのは所有するすべてのWindowsのPCをすべてCeleronにしていた(過去形)ガジェットブロガーです。

Celeronで十分おじさんとなりつつあります。

内訳は、N5095のミニPC、N5105のミニPCJ4125のノートPCでした。

実際にCeleronPCだけを使っていたので、参考になると思います。

Celeronについての情報や、おすすめのCeleronのデスクトップPCをまとめた記事はこちらのリンクからとなります。

最近のCeleronの処理性能は向上している

結論から言って、最近のCeleronの性能は十分向上しています

こちらの表は、最近よく使われるCeleronのPassmarkやTDP、世代などを記載したものです。

PassmarkとはCPUのベンチマークみたいなものです

なお、Passmarkについては、CPUが新しいほど数値が大きくなる側面もあり、CPUの処理性能だけを表しているわけではありませんが、目安としては有用だと思います。

また、TDPとは、最大消費電力に近いと言われている数値です。

PassmarkTDPコアとスレッド周波数ターボ周波数世代
J4125298610W4C4T2.0GHZ2.7GHZ第9世代
N510032516W4C4T1.1GHZ2.8GHZ第11世代
N5095402915W4C4T2.0GHZ第11世代
N5105411610W4C4T2.0GHZ2.9GHZ第11世代

CeleronのJ4125やN5100はPassmarkが3000程度です。

Passmark3000程度のCPUはSurface Pro4などに搭載されるi5-6300uなどがあります。

また、N5095やN5105は4000程度です。

ちなみにMacbook Proの2017年モデルのi5もPassmark4000程度となっています。

もちろん古い世代のCeleronは性能が低いものが多いですが、それはすべからく当たり前の話です。

もし、i7-620mのPassmarkが2000しか無いから、i7は性能が低いというのは通らないはずです。

Celeronは確かにCoreに比べると性能は低い。けど。

確かにCoreに比べるとCeleronの性能は低いです。

だからCeleronは性能が低いというのは
当たり前の話ではあります。


しかしだからと言ってCeleronの性能が使えないというのは
考えものかと存じます。

以下の論理も成り立つからです。

ウサインボルトよりも野生のチーターの方が早いです。
だからウサインボルトは遅いんです

1億円に比べると50万円はとても安い
だから50万円は、はした金である。

大切なのは何と比べるか、そしてそれが何の
意味をもつかだと思います。

自分にあった用途にそのCPUが
使えるかどうかです。

実際に使ってみて、問題なければ
それでいいと思います。

もちろんCeleronでゲームをやったり
ちゃんとした動画編集をするのは
厳しいですが、
そうじゃない用途であれば十分使えるはずなんです。

Celeronとi7を比較してみた。

Celeronとi7を比較してみました。

結局、実際の動作はどうなのかを比較する

実際にテストをしてみました。

今回性能比較に使ったのは
下記の2つ。

CeleronはCeleron N5105です。

一方Coreとして比較とするのは
i7-8550uです。

PassmarkはN5105が約4000で、
8550uが約6000でとなり、
1.5倍の開きがあります。

その2つを比較します。

Chromeとタスクマネージャーの起動時間の比較

この2つをそれぞれ、それぞれのパソコンで同時に
起動し、
どちらが早いかを検証しました。

結果は、両方とも同じ時間でChromeもタスマネも起動しました。

ChromeでYoutubeを読み込む。

ChromeでYoutubeを読み込むのは、
意外と時間がかかります。

両者で比較したところ、
N5105は約5秒
8550uは約3秒と、
目に見えて比較ができました。

検証結果のまとめと考察

アプリを起動するだけなど、
ライトな使い方であれば、
ボトルネックがCPUでなく他の場所になるため、
ほぼ差はありません。

一方で、ある程度重い動作になってくると、
CPUがボトルネックとなり、
その性能差が浮き彫りとなるのでしょう。

用途を限れば使えるという擁護について。

Celeronを擁護する際に、
用途を限れば使えるという理論が
使われることがあります。

しかし僕はその理論は取りません。

理由は2つです。

理由1 用途を限ると使用頻度が落ちてしまうから

意外と多いのが、用途を絞った結果、
使用頻度が落ちてしまうパターンです。

パソコンはマルチタスクも強いので、
1つでなんでもできれば、
それでなんでもやれば良いので、
性能の低いものを使うことが減ってしまうからです。

理由2 そもそも用途を限らなくても(僕の場合は)使えるから

また、最新のN5095やN5105の場合は、
人によってはパソコンでやることの
ほとんどができてしまうというのも
その理由の1つです。

僕の場合は、Chrome上からWordPressや
Twitter、スプシなどをいじるのが主用途なので、
Celeronで十分です。

Celeronのメリット→値段が安い

Celeron搭載のPCはコスパに優れる製品が多いです。

たとえば、こちらのミニPCはCeleronN5105を搭載しつつ、
2万6千円程度と非常に廉価です。

同様のスペックのデスクトップPCを買うとなると、

おそらく中古になると思います

コスパの異常さがわかったと思います

Celeronのメリット→省電力・低発熱

最新のCeleronは非常に省電力です

TDPという数値があります。
これは、CPUが最大限出す熱量のことで、
消費電力と相関性があります。

大体のCPUはTDPが、
28Wから65Wぐらいです。。

さて、皆さんお待ちかね、CeleronのCPUについて。

N5095のTDPは何と15Wです

皆さんどうしました?
あれ、なんで驚いているんですか?

あっ、そうですかそうですか。

N5095のTDPが

高すぎるってことですよね

じゃあ、N5105についてです。
こちらのTDPは10Wです。

10Wです。

そうなんです。N5105は
TDPたったの10Wなのに
Passmark4000も出す化け物なんです。

おまけに値段も安い…。

これでCeleronは必要十分な処理性能と
高い省電力性と抜群なコスパを兼ね備えたCPUで
ゴミでも使えないわけでもないことが
お分かりいただけたと思います。

電気代の高騰が喧伝される昨今では、
非常にありがたいのではないでしょうか

また、省電力はそのまま低発熱にも繋がります。

CPUが莫大な電力を消費して
膨大な熱を発生するのは
まさに電気ストーブです

さて、電気ストーブを夏にぶん回す必要は
あるでしょうか…?

さらに発熱が少ないことは、
ファンが冷却をする必要が少ないことが挙げられます

なので、Celeron搭載PCは、
物によってはめちゃくちゃ静音です

Celeronの微妙な点 GPU性能が低め

Celeronには微妙な点があります。
それは、GPU性能が低いことです

もちろんGPU性能が低いといっても
サブディスプレイを4枚ぐらいつなげたら
ボトルネックになったりとかそんなことはありません。

例えばこちらのCeleron N5105搭載の
Beelink U59 Proは、
ドラクエベンチマークで
普通を叩き出したりしています。

最低限のGPU性能ははあるのです

とはいえ、GPU性能が低いので、
グラフィック処理にはあまり向かないでしょう

3Dゲームや動画編集(Aviutlなど除く)
は他のパソコンやiPadなどを使ったほうがいいです

ただ、創意工夫次第ではなんとかなります

たとえば動画編集ではAviutlなんかは
CPU性能で編集をするため
GPU性能はほぼ関係ありません

実際、Passmarkが1000程度の
Core2 Duoでも快適に作業が可能でした。

また、ウェブ上の動画編集サービスもあります。

CPU性能がより必要な人には不向き

昨今のCeleronは、
かなりCPU性能が向上しています。

しかしながら、めちゃくちゃCPU性能が高いわけではなく、
最近のRyzenやCoreには敵わないと思います。

とはいえ、オフィスソフトの使用や、
ブログの執筆、ブラウジングなど、
基礎一般的なことは快適に行えると僕は思います。

おすすめのCeleron搭載PC

なお、現状についてはまだまだCeleron N5105のCeleronは使えるものの、

コスパ最高なおすすめなCeleronのPCはこの4つです

なお、レビュー記事を作成しているものについては、
Amazonのリンクでなく、その記事のリンクを貼りますが、
その記事の中に、Amazonのリンクがあるので、
よければぜひ。

Beelink U59

GMKtec Nucbox5

やっぱりほとんどCeleronを使わなくなった理由

これまでCeleronのメリットを書いていましたが、
現在僕はCeleronのPCをほとんど使っていません。

これはCeleronの性能に問題があるのではなく、
Windows11の仕様と、
MacのCPUとの都合が悪いためです。

僕がCeleronを使わなくなった理由の一つに、
WindowsがAndroidアプリに対応するということが
上げられます。

それ自体はいいニュースなのですが、
現時点では、CeleronのPCは
その機能を使えないみたいなんです。

なので、Ryzen5のミニPCに乗り換えてしまいました。

2022年10月追記、布陣などを再度考慮した結果、
N5105をメインのWindowsパソコンにしました。

というか、AndroidアプリがWindowsで動いたとして、
そこまでメリットがないのではと思います。

そして僕のブログにおける主力商品である
Celeron搭載のPCを手放すことは、
賢くない選択だと思ったからです。

現在はCeleron万歳です。

また、僕自身、Macを導入したということもあります。

ブログ執筆とMacの相性がとても良く、
戻れなくなってしまいました。

現在知っての通り、
Macは現行機種はApple製のMチップですし、
少なくともここ最近で、
Celeronが搭載されているMacは出ていません。

なので、Macを使用している現在では、
Celeronは蚊帳の外となってしまっています。

あとがき

参考になれば幸いです。

ご覧いただきありがとうございました。

ご覧頂きありがとうございました!

 

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