今回は友人のガジェットブロガーさんである、
メガネさんが拙ブログに寄稿していただきました。
めちゃくちゃな熱量と知識量の膨大さがある記事です。
是非ご覧ください。
どもども。ガジェットとPythonのブログ「M天パ」を運営しているメガネ(@m_ten_pa)です。
今回は運営者の重藤 六さんのご好意で本記事を寄稿という形で書かせていただきます。
本記事では以下の3点について紹介します。
- JIS配列からUS配列に乗り換えたワケ
- ぶっちゃけJISとUSを使った印象
- US配列に変えて良かった/微妙だった点
US配列 vs JIS配列の論争は終わる気配がないが、本記事を1意見として参考にしていただきたい。
え、急に口調が変わった?普段はこれだからこのスタイルでいく。許してほしい。
なお、本記事の内容はMacをメインに書いているので予めご理解いただきたい。
JIS配列からUS配列に乗り換えたワケ
というわけで初めにJIS配列からUS配列に乗り換えたワケについて紹介する。
大学入学時に手にしたWindowsのJIS配列からMacに移行した後のJIS配列で、合計7年ほどのJIS生活だ。
そんなJISの海にドップリ浸かってきた私が乗り換えた理由が以下。順に解説する。
- JIS配列に飽きてきた
- US配列を試したかった
- US配列はキーボードの種類が豊富
- カエルのささやきがあった
JIS配列に飽きた
WindowsとMacという違いはあれど、所詮はJIS配列なので基本的な使い勝手は同じ。PCやキーボードを乗り換えても同じようにタイピングできる。
ただ、そこに疑問を持ってしまった。他の世界があるのではないのか、と。
たった1つの疑問を持ったがために急にJISに対しての安心感が薄れ飽きてきた。これが第1の理由。
US配列を試したかった
というわけでJIS配列に飽きてきたんだが、残る選択肢は基本的にUS配列のみ。一応UKや韓国語もあるけど無難かつ使える言語じゃないと意味がない。
数々のブロガー・YouTuberがUS配列が至極とのことだったので興味が惹かれてしまった。ってのが第2の理由。
正直、頭でモンモンと考えていても実際に触ってタイピングしてみないとその使い勝手はわからない。
US配列はキーボードの種類が豊富
傾向として派手でおしゃれなキーボードがUS配列なことが多い。だってJISユーザーよりUSユーザーの人口の方が多いから。
だから派手なJISキーボードを作って売れないより無難で万人受けするJISキーボードを作る方が売れる。一方でUS配列なら派手でも母数≒需要が多いから売れる。
というわけでおしゃれなキーボードが欲しかったらUS配列を使わざるを得ないというのが第3の理由。
カエルのささやきがあった
US配列が気になるとのツイートをしたところ、とあるカエルさんからコメントが来た。どうやらお安いメカニカルがあるらしい。
ということで、検索するとこのブログ重藤録でも紹介されているe元素のキーボードが出るわ出るわ。価格が¥5,000以下というものが多い。
ということで、メカニカルかつ低価格で購入できるという情報を仕入れた結果、その日のうちに購入したというわけ。これが最後の一撃だった。
ぶっちゃけJISとUSを使った印象
ということで、ぶっちゃけUS配列はどうなのか、ということをわたくしメガネの短期的なレビューとして書く。
- 日本語の作業に全振りするならJIS
- 見た目・キーボードの種類を重視するならUS
それぞれ解説する。
日本語の作業に全振りするならJIS
日本人なので英かなの変換は必須。ということとスペースキーが短く英かな変換キーが独立して押しやすいJIS配列は作業としては快適。
またEnterキーとバックスラッシュ\の打ち間違いがないのも嬉しい点だ。代わりにバックスペースキーを打つ可能性はあるが。
[]や-+などの記号の合理性は慣れたら問題ない。だって今までそれでやってきたんでしょ?
ということで日本語の作業に全振りするならJIS配列の方が優れているのでは、という結論。
見た目・キーボードの種類を重視するならUS
一方で、作業性や機能性は自分で構築・改善できるって人はUS配列で問題ない。そこがクリアできるなら他を優先させられる。
US配列だと見た目がスッキリするので、よりスタイリッシュな所有欲を満たすようなキーボードの導入ができる。
- 65%サイズなどのサイズ的観点
- キーキャップの柄のパッと見の観点
- 海外からの取り寄せ可能という入手の観点
もちろんこれらの見た目的な要素はJIS配列でも実現できるが、US配列の方が圧倒的に楽だ。
なお、私のようにキー操作変更用のjsonファイルをサクッと編集するような変人でない限り、使い勝手の違和感に慣れるための気概は必要なのは覚悟してほしい。
これからもUS配列続投の予定
ではUS配列を続けるのかJIS配列に戻るのかってところだが引き続きUS配列を使い続けようと思う。
正直まだまだ使い始めたところだし、よりUS配列を使いやすくする方法も見つけたい。
また、劇的にUS配列が使いづらいわけでもなく普通に使えているので安心。
以下でこれらの結論に至った、使って感じた良い点/微妙な点について9つ紹介する。
US配列に変えて良かった点
本題のUS配列にして感じたことだが、まずは良かった点から。
いろいろなところで言われているメリット的な部分を体験することができた。
キーボードの種類が豊富
上でも書いたけど、US配列は世界標準語の英語をベースとしているので商品数が圧倒的に多い。
なので自分に合った・自分好みのキーボードを手にしやすい。
さらに海外ブランドの場合だとわざわざJIS配列にしないといけないが、US配列を使うことでそのまま日本で販売できる。
スマホやPCと同じようにキーボードも自分の好きなものを選びやすいってのはUS配列の大きな魅力だ。
キートップがシンプル
よく言われることだけどUS配列にはJIS配列にある「かな文字」の刻印がないのでキートップがスッキリする。
というより、そもそもJIS配列でもローマ字入力しかしないから、かな文字が存在する意味がわからん。
見た目の部分なので実用性はないんだけど、改めてJIS配列のキーボードを見るとごちゃごちゃしているなという印象を抱く。
キー数が少なくシンプル・コンパクト
これはキーボードによっても変わってくるところでもあるが、英かな変換がない分シンプルでコンパクトなことが多い。
別のキーボードになるので比較はできないが、上の画像の様に上のKeychron K8 JISと下のe元素 Z-13 USだとZ-13の方がシンプルで若干コンパクトだ。
見た目と持ち運び重視な人はこの点は魅力的に感じる。私は見た目の部分で魅力的だと感じた。
Enterの距離が短くなった
US配列のEnterキーは横長なのでJIS配列に比べタイピングのホームポジションからの距離が短い。これによってEnterが押しやすい。
特に改行をよくするブロガーはEnterを押す回数が多いので打ちやすいに越したことはない。
なお、Enterが役割を担う「変換文字の確定」はCtrl mでも代用可能だが、このショートカットだと改行はできないので注意。
US配列に変えて微妙な点
ここからはUS配列にして微妙に感じた点を書いていく。人生で初めてUS配列を使って色々と発見があった。
かな変換キーがない
まずは当たり前だが英かな変換用のキーがないので、何かしらで代用する必要がある。
王道なのが「Karabiner-Elements」で⌘キーを英かな変換に割り当てるというもの。これについては私のブログ「M天パ」で詳しく解説している。
手軽に⌘キーを英かな変換キーにしたい場合は「英かな」というアプリでも可能。
ただし、何かしらの設定が必要という点は頭に入れておいてほしい。
Karabiner-Elementsの挙動制御が難しい
私はKarabiner-Elementsで英かな変換をしているんだけど、⌘キー入力なのか英かな変換なのかの区別をするための時間を制御するのが大変。
英かな変換として認識するまでの時間が長いか短いかで以下のように作業に影響が出てしまう。
- 認識時間が長い:長押ししないと英かな変換できない
- 認識時間が短い:⌘キーを使えなくなる
ただ、この調節にはKarabiner-Elementsの英かな変換用の設定ファイル(josn形式)をいじる必要があって一般人にはハードルが高い。
設定自体は簡単なんだけど、プログラミングの全くの未経験者がjsonファイルを開くと多分ハゲる。
スペースキーが長くて英かな変換ミスするする
US配列は英かな変換キーが無い分スペースキーが長い。なので英かな変換を親指でしようと⌘を押すと間違ってスペースだったということが頻発する。
私の使っているe元素 Z-88のスペースキーはホームポジションから少し右にズレているから左親指での変換 = 英語変換は楽。
一方で、右親指での変換 = 日本語変換で間違えてスペースキーを押してしまう。
慣れの問題なんだけど今のところは慣れていない。多分老いだわコレ。
Enterキーが細くてバックスラッシュを押す
US配列のEnterキーは横長になったからホームポジションから近くなって嬉しいって話は上でしたが弊害もある。
JIS配列だと縦に大きいので手首を軸に回転させた時に高確率でEnterを入力できる。
一方でUS配列だと同じように手首を回転させると上の画像の下半分のようにバックスラッシュ\を入力する確率が高い。
なので慣れるまでは意識的に少し下を狙ってEnterを押す癖をつける方が良い。
まあUS配列のEnterは横に長いから手首を軸に回転させるより、右にスライドさせる方が賢いのかもしれない。
記号の配置に慣れない
US配列の記号は[]や-+が横並びで合理的っていう意見があるけど正直言って慣れない。
これらもKarabiner-Elementsで変更しちゃえばいいんだけど、面倒だしキートップの印字との差異で頭が混乱する。
ただ、限界を迎えた私はダブル/シングルクォーテーション”, ’とアットマーク@の位置はjsonファイルを作成して変更した。
ダブルクォーテーション”はGoogle検索の完全一致で使うから必須。US配列のような右側に”だとマウスを持った右手を移動させないといけないので変えた。方法について私のブログにて解説している。
決定的に使いづらいというものはない
ここまでツラツラと微妙に感じた点を書いてきたが、正直にいうと決定的に使いづらいという点はなかった。
確かに使いづらいって感じる部分はあるが、どれも慣れてしまえばどうにでもなるものばかり。
実際にKarabiner-Elementsの挙動制御は体が覚え始めてうまくタイピングできるようになっている。
なので、万人におすすめできるわけではないがUS配列でも大丈夫ということをお伝えしたい。
USもJISもそんなに大差ない
最後までご覧いただきありがとうございます。今回はJIS配列→US配列に移行した私が感じた9つのことということをお話ししました。
使う前はもっと使いづらいという偏見があったものの、実際に使ってみると意外や意外、すんなりと手に馴染んでしまいました。
まだまだ慣れは必要ですが、これからもUS配列を使って日々の作業を続けようと思います。
後書き、ブログ「M天パ」運営しています
今回は重藤 六さんのご好意でこちらに寄稿させていただきましたが、わたくしメガネはブログ「M天パ」を運営しています。
細かい部分までしっかりレビューする・より生活を便利にする、というのがこのブログの特徴です。是非とも訪れてみてください。
それではまたいつか何処かでお会いしましょう、お相手はM天パのメガネでした。
この記事は以上となります。
メガネさんありがとうございましたm(_ _)m
なお、重藤録の
US配列のおすすめ記事はこちらです。