この記事では、QNAPのNASをやめて、WIndowsのファイル共有を用いた擬似的なNASに乗り換えたという話をします。
NASはとても便利なのです。なのですが、ちょっとした点が気になってしまいます。
そこで、普通のWindowsのPCに外付けHDDをつけて共有フォルダを作った方がいいのでは無いかと思ってしまいました。
そこで、両者のメリットデメリットを書いて、頭の中を整理したいと思いました
とりあえず4ベイのNASの中でもコスパが良くて、4GBメモリを搭載したものはこちらです。クアッドコアですし。
またS12 ProというミニPCもおすすめ。
実際にレビューしましたが、最新のエントリーCPUを搭載しており、ベンチマークも比較的高め。
CB R23もシングル900、マルチ3000という性能の高さが素晴らしいです。擬似NASとしてだけでなく、WIndowsとしても使えます。
記事のまとめ、比較、注意点
比較
比較表です。
QNAP | Windows | |
OS | QTS | Windows |
OSの機能性 | 中 | 最高 |
OSの軽さ | 結構軽い | わりと重い |
アプリの充実度 | そこそこ | かなり |
Docker | 可能 | 可能 |
オフィスソフト | ある | 超充実 |
フォトストレージ | あり | 発見できず |
共有設定 | 簡単 | 難解 |
セキュリティ | 対策が必要 | 対策が必要 |
セキュリティの情報 | 少ない | 多い |
CPU性能 | エントリーが多い | なんでもある |
CPUあたりの価格 | 高い | 普通 |
リスク | 分散型 | 集約型 |
ライフスタイル | ミニマリスト | マキシマリスト |
RAID | 組める | 組めるらしい |
注意点
この記事では、Windows11にファイル共有でデータを共有することを書いています。
しかし、条件によってはライセンス違反となってしまいます。
条件の一例として、他のデバイスから接続できる台数は20台だとか。
しかし、他の記事なども参考にした上で台数の制約を守ればファイルサーバーだと使えそうだと思い、とりあえずは問題なさそうだと思い記事を書いています。
しかし、運用方法などは人によって異なります。
ライセンスについてなどは各自調べてみるといいかもしれません。
Windowsの擬似NASのメリット
擬似NASのメリットはこちら
セキュリティ対策がしやすい
WindowsでもQNAPでも、セキュリティは対策が必要です。
しかし、WIndowsの方がネット上の情報量が多く、セキュリティ対策がしやすいはずです。
Windowsとしても使える
擬似NASの場合、Windowsをそのまま使うことができます。
Windowsは非常に多機能なOSで、様々な用途に使うことができます。
NASとPCとアプリサーバーとの一元化が可能
擬似NASを使えば、NASがわりになるだけではなく、WindowsのPCとしても使えます。
そして、Dockerなどを使って、アプリサーバーとしても使うことができます。
様々な機能を1台のPCに集約できるので、持ち物の数を減らせます。
便利なアプリが多い
アプリがとにかく多いです。
圧縮や解凍アプリ、高速コピーのアプリ、フォトストレージとして使えるGoogleドライブや重複画像を消すアプリなど様々な便利なアプリがあります。
QNAPなどのNASもいろいろできるのですが、WIndowsのアプリの豊富さには勝てない気がします。
間接的にUSB接続できるので高速化も可能
WindowsのミニPCであれば、2.5Gや10Gなどの高速なLANポートを持っているものも多いです。
それを使えば、高速化もできるかもしれません。
とはいえ、1Gのものでも無線接続よりかは高速な印象です。
また、USBを使った直接接続はできないものの、外付けSSDなどを用いて間接的に高速な接続も可能です。
たとえば、USBメモリやスティックSSDなどに高速な書き込みも可能です。
だいたい無線接続も可能
多くのWindowsPCはWIFI接続も可能なことが、WIFI接続ができない多くのNASに勝っているポイントです。
無線接続だと速度は大幅に落ちますが、物理的な接続なしにデータのやり取りができます。
デメリット
デメリットはこちら
安定しない印象がある
長期的に動作させていると、画面の表示が崩れたりして、安定しない印象です。
定期的に電源を切った方が良さそうです。
QNAPのNASの方が優れている点
とはいえ、QNAPのNASの方が優れている点も多数あります。
エンクロージャーやHDDケースの必要性が少ない
QNAPのNASの場合、多数のべいがあるために、HDDケースなどを別途用意する必要性がありません。
WIndowsPCを用いたNASに必要なもの、用意した方がいいもの
WIndowsPC、できるだけ省電力で小型で安価なものがおすすめ、メインでも可
HDDやSSD
エンクロージャーやケース
イーサネットハブやLANケーブル
ファイルサーバに使うのはSSDでもいい気がする
HDDよりもSSDのメリット
HDDの欠点を補うためにRAIDをくみます。
RAID5の場合、容量を上げて、速度を向上させ、冗長性を上げることができます。
ただ、RAIDを組むよりもSSDを搭載した方が高速になるかもしれません。
コラム
ディスクの管理からのフォーマットの時短方法
WIndows11のディスク管理からRAID0にした場合、フォーマットに時間がすごいかかります。
これを解決する場合は、クイックフォーマットにチェックを入れましょう。
これですぐに終わります。
他のPCの共有フォルダにアクセスできません!どうしたら?
アクセスができない理由はさまざまですが、僕が過去にアクセスできるようにした事例についてお話しします。
過去にWindowsにMacからアクセスができないか試していました。
しかし、WIndowsの資格情報からユーザーを作っても全然アクセスができず、ゲストアカウントでもアクセスできるようにするしかダメだったのです。
ここでつまづいたのはどこのユーザーを作るべきかという点。本当は今Windowsにログインしているアカウントのようなユーザーを作らないといけなかったんですね。
Windowsの設定アプリから、別のMicrosoftアカウントを持っているか、MSアカウントを持っていないユーザーを作る必要性がありました。
これを作ってから、共有したいフォルダのプロパティで、共有のユーザー名を追加すると、あら不思議。できちゃうんですね。
M1 Mac miniはファイルサーバーとして使える?
結論から言って使えそうです。
使えそうだと思った点。
M1チップなので、ファイルサーバーには役不足なまでの性能の高さを持っていて、おまけに省電力で低発熱です。
さらに値下がりもしていて、メルカリなどでは58000円程度で購入が可能です。
また、Thunderboltポートを複数持っており拡張性にも秀でています。
ちょっと微妙なポイント
本体内部にストレージを拡張する方法に乏しいです。
オプションでのSSDの大容量化も結構高価なので、外付けエンクロージャーは必須と思われます。